コーチにはコーチがついています

良いコーチを見つける方法に、そのコーチ、例えばAコーチとすると、Aコーチにもちゃんとコーチがついているかを確認するという手法があります。

コーチがついているコーチなんて、駄目じゃないの?とコーチングをご存じない方では、思われるかもしれませんが、自身でコーチをしているということは、コーチングという手法にはクライアントが欲する何かを達成するための「力」や「機能」があることを信じているはずです。
それなのに自身はコーチングを受けていないというのは、どうでしょう?

例えていうならば、「この美容液はすごく効果的ですごく美しくなれます。でも、私は使っていません」という化粧部員のようなものです。

さて、私自身もコーチからコーチングを受けています。
実はコーチングを勉強し始めて、すぐに受けたコーチング(計6回ぐらいだったと記憶しています)があまり機能しなかったため、それ以降しばらくコーチをつけていませんでした。
コーチングのトレーニングの模擬セッションでコーチングを受けることも結構あったので、まぁいいかぁ・・・・と思っていました。

それと、同時に私は自分はどのようなコーチになりたいのか?という自分の理想のコーチ像が見つからず、やや焦りを感じていました。

お会いするコーチの方々が、面倒見の良いお母さんタイプのコーチが多く、例えば目標設定ごゴールに辿り着くまで毎日電話をかけて励ましてあげるというようなコーチングをする方がばかりでした。

私は本来コーチングのセッションというのはあくまでも相手にその問題を解決する力がある人だと信頼することから、始まると考えていたため(今でも、そう思っていますが・・・)、そういった行為はクライアントを子ども扱い、できない人扱いのようでどうも腑に落ちない・・・・という感じでした。

そんな中、あるイベントでお会いしたTコーチという男性のコーチにめぐり合い、お互いにクライアント役、コーチ役を交代でロールプレイングしてみて、「ああ、私の理想のコーチはこれだ」と気がつきました。

淡々としつつも澄んだ声で行われる質問、そしてそのフィードバックには共感を訴えたり、モチベーションを上げるための余計な言葉が入ることなく的確に現状を述べるのみでした。
私は自分が大人としてきちんと扱われていることに、クライアント役としてとても満足しました。
それまでお会いした方は、クライアント(=問題を抱えている人)、コーチ(=解決してあげる人)という何となく上下関係を感じていて正直言えば、私にはかなり不快なものでした。

イベント終了後Tコーチにすぐに、自分は貴方のようなコーチになりたいということをすぐにメールをして、感謝のメールを出しました。
それからすぐではありませんが、その後しばらくしてから私はTコーチにコーチングをしていただくことになり、現在に至ります。

コーチングを受けて1回目に思ったことは、「なんだ、もっと早くコーチングお願いすればよかった・・・」ということです。
考えてみると、この言葉はよく私自身もクライアントさんから言っていただく言葉です。一人でぐるぐる考えずにもっと早くコーチをつけて話しながら、整理すればよかった・・・・・と。

私はTコーチのクライアントの一人であるということをとても誇りに思っています。
そして何か問題がおきてもまずコーチに話してみようと思うとそれだけで安心します。今年の大きな問題もコーチのおかげですごく良い結果を得ることができました。
そして、この先できれば私のクライアントの方にも「私はあのyoshikooさんがコーチでついているのよ、だから大丈夫!」と思っていただけるようなコーチになりたいと考える今日この頃です。

追伸:上記は2006年の記事ですので、ちょうど10年前の記事になります。
Tコーチの後も何人かの方にコーチングをしていただきましたが、今でも最も頼りにしているのは、やっぱりTコーチです。
コーチングの先輩としても尊敬していますが、ビジネスの上でも腹落ちするフィードバックが多くて、感情面や共感性だけに流されない点に安心感があります。
素晴らしいコーチというのは、セッションの間が長くあいていても、その間も何かしらの指針や安心感を与えてくれるのだと思います。
耳の痛い話でもありますが…。

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コメント

  1. machiko

    何かあったらコーチに話せば大丈夫、とわたしは思ってます。yoshikoo さんでなければ、コーチを付けようとは思わなかったとも思います。

  2. yoshikoo

    machikoさん、ありがとうございます。
    たまたまですが、本日は私の誕生日でして、本日いただいたプレゼント一番うれしいのがこちらのコメントとなりました。

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