蜷川実花:Self-image@原美術館

美術館が好きで、時間があるとちょくちょく行きます。
芸術作品を観るのが好き…というよりも、美術館という建物が好き…というのがまず第一にあります。

次にミュージアムショップが好き。
そして、最後に芸術作品を鑑賞するのが好きという順序です。

そんな私ですから、実業家の邸宅を美術館とした「原美術館」というのは、ドンピシャリ好みのはず。
しかし、品川とはいえ、駅からはかなり歩くことと、現代美術への苦手意識の2つでなんとなく遠ざけていました。
…が、この度、至近距離にあるお取引先ができたので、行ってきた次第です。

展示会は蜷川実花さんの「Self-image」。
セルフポートレートと極彩色の写真が有名ですが、実際に観たのは初めてでした。
極彩色のものは、写真というよりも作り上げたアートという印象。
セルフポートレートは何かしら、胸をギュッと掴むようなものがあり、もっと見たいような、少しも見たくないような不思議な気持ちになるものでした。

どの作品もとにかく「強い」。
こちらが強くないとなんだかやられてしまう…というそんな印象でした。
揺さぶられるという感じでしょうか。

原美術館は想像通り、お庭も建物も素敵。
市松模様のフロアって以前からすごく好き。
そして大好きな螺旋状の階段もあり、うっとりしました。
高級住宅街で周辺の住宅も素敵なものが多いです。

展示会とは別に、あちこちにインスタレーションがあり、これがまたとても楽しいです。
宮島達男さんの『時の連鎖』という作品が私はとても良かった。
入って出るとそれだけで自分の中に何かが起こっている…という感じがしました。
ああ、現代美術ってこういう風に感じ入るものなかな?…というのを、ちょっとだけ触った気がします。

須田悦弘さんの『此レハ飲水ニ非ズ』という作品は、私のように「現代美術って、なんかわかんないよねぇ…」という人にも、「ああ、これはアートだわ」と誰が見てもはっきり感じる作品だと思います。
作品を見て、その後にタイトルを見て、「ああ、やられた」と感じました。

ジャン=ピエール・レイノーさんの『ゼロの空間』は、いわゆるさっぱりわからん、現代美術って感じだな…とその場で思ったのですが、後から不思議にその空間の重みがやってきて、何度も思い出しています。

お庭にカフェがありまして、桜のきれいなこの時期にお庭にあるテーブルでちょっと贅沢なランチをしてきました。
コストパフォーマンスも良いと思います。
貸し切りでパーティなどもできるようで、どこかの仕事のイベントで使ってみようかなと頭の片隅にメモしています。

最後にミュージアムショップですが、小さくても欲しくなるようなものがすっごくたくさんあって、買い占めたい!という感じでした。
オンラインショップもあるのですが、品揃えは結構違うようです。

ちょうど自宅用のマウスパッドを探していたのですが、とても可愛い物があって、即決で買ってしまいました。

マウスパットJerry’s Revenge

このショップで特に秀逸なのが、アクセサリー類。
私はもともとミュージアムショップのピアスというのが好きなのですが、これがもう欲しいものばかり。

うーん、自分へのご褒美にしたい!というようなものばかりで。
あのピアスを買うには、これとこれを成し遂げたらOKだろう…とか、あのチョーカーだったらさらにその倍ぐらいやらないと…とか、頭の中を色んなプランが駆け巡りました。

とても気持ちのよい春の一日でした。
ちょくちょく訪ねる場所になりそうです。

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