逗子日記:二〇二六年二月 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

二月某日:立春

立春なのでお雛様を出そうと思ったら、本日は仏滅らしいのでやめておく
いただいた切り花を手入れして、いつも通りの家事をして、事務処理を片付ける

長襦袢の半襟を付け替える針仕事をしていたら、「イヴニング・クラス」のヒロイン・シニョーラの刺繍を思い出し、その場面を猛烈に読み返したくなってきて、本棚の奥から上下巻の文庫を引っ張り出して読み始める
明るいクラスの面々と再会した気分は、少し疲れ気味の気持ちを持ち上げてくれる
少なくとも10回以上は読み返していて、もうボロボロ、電子版出してもらえないかな

二月某日:お雛様

いつもお店用に作っているスパイスカレーが急に食べたくなって、朝から玄米を炊いて、スパイスカレーをつくって朝ごはん
朝カレーというやつを新宿の地下街で初めて見かけたときは、「朝からカレーってすごいな…」と思いながら、モーニング替わりに食べている人々を見て驚いたけれど、実際にやってみるとこれはこれで良いものだ、なんだか元気がわいてくる

娘がやってきて、いただきものの金沢の和紅茶を飲みながら、洗濯機の不調の話やら、電子レンジを交換した話、家が片付かない話などをあれこれとしていく
今日は温かいので午後の犬の散歩で孫たちと一緒に海岸で遊ぼうという話をしてひとまず解散

大安なので、お雛様を出す

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3月1日からお店は再開、1月開催予定だった個展は私の入院で休止になったので、3月のお店再開と共に個展も再度開催することになった

個展に合わせて画家の方が着物デビューをしたいということなので、お店の方もお雛様も出して、本棚も着物関連の本を展示し、個展の期間は着物を着たお客様がいらっしゃるグループには、割引をしようと思いつく
私のように普段から着ている人はなんともないが、着物を着ていける場所がないという話はよく聞くので、まぁそういのも良いかも

娘とも仲の良い学生時代からの友人が体調が良くないというので、電話であれこれ話を聞く、とりあえず良い病院につながったようでまずは安心
食事の支度も大変そうなので簡単に食べられる身体を温められそうなものでも送るかな

二月某日:通院日

退院後1ヶ月は1人で外出しないようにと言われていたが、さすがにそうもいかず今月からはぼちぼち一人で近所を歩いたり犬の散歩に行ったりしていた
もう数日で退院から1ヶ月ということで、今日はJRで御茶ノ水駅近くの漢方のかかりつけ医のところへ出向く

往復ともにJRのポイントを使ってグリーン車に乗る
都内でお昼を食べると、高くて混雑していて味は普通もしくは…ということになりがちなので、友人や知人とランチの約束をしていなければ、近所の美味しいパン屋さんでいつもより少し贅沢なパンを買ってグリーン車で車窓の景色を眺めながら、パンをいただくことが多い

昨年以来お目にかかっていなかった漢方医の先生に、お正月に脳幹出血で入院しましたと話すと、「生きててよかったわねぇ」と全身をじっくりと眺められたのが印象的だった
寒さもそろそろ終わるので、「十全大補湯」から「気」を補うための「補中益気湯」をメインに処方してもらう、そもそも気虚の体質な上に大病をしたのだから、1日3回服用して様子を見ましょうということになった

このところ、院内処方の薬が立て続いていて、おくすり手帳がいっぱいになってしまった
処方箋薬局なら、いっぱいのタイミングで次の手帳をいただけるのだが、院内処方はそういうサービスがない
文房具店2軒に立ち寄り聞いてみると、それは薬局で配っているから…と、どちらからも「文房具屋にはないんですよ、知らないんですか…(笑)」みたいな雰囲気だったので、Amazonで注文
薬局で無料でもらうものより可愛いが3冊もいらないし、可愛くなくても良いんだけど…

あまり1人でウロウロするのもお医者様からは怒られそうだが、今日は温かくて気持ちも良いし、せっかくだからと、神保町方面へと歩く

三省堂本店はリニューアルしてそろそろオープンするようだ、「ランチョン」もしくは「ミロンガ」でビールを飲みたい(前者なら生ビール、後者ならNewton)が、さすがに飲んで逗子まで帰るのはまずいだろう(バレたら‥)、丸香のうどんも久しぶりでそそるけれど、ちょうど休憩時間にあたってる…

東京堂書店に入り、平積みの棚に気になっていた本が3冊あってまとめて購入、次いつ会えるかわからないしね、本も御縁‥と思いつつも、昼食代節約してもこれじゃあね‥となる

本日購入した本は、以下の通り

若いころからずっと池澤夏樹のファンでこれは買わなくては…と思っていた、「1945年に生まれて──池澤夏樹 語る自伝」

図書新聞の2025年アンケートで評判が良く気になっていた「ゆっくり歩く (シリーズ ケアをひらく)」、「ケアをひらく」のシリーズは本によってはかなり難しいものも多いのだが、どの本も学びが多く機会があれば読むようにしている
お店のお客様で熱心に「ケアをひらく」のシリーズ読まれている方がいて、その方とこの本についてお話できるのも楽しみだ

そして吉田篤弘さんの「エデンの裏庭」 この方の本は装幀ファンが多くて紙の本は売り切れてしまうことが多く見かけた時に買わないと、私もこの方に関しては文庫版じゃなくて装幀が楽しめるできればハードカバーが欲しいのだ
お客様の中にもファンが多いので、手に取ってもらえる一冊になりそうだ

お酒はダメだろうが、TAKANOでお茶はありだろう‥と、地下への階段を降りる、シナモンティを頼み、買ってきた本を早速読む至福の時間

今までは単に美味しい紅茶が飲める店という認識だったが、神保町という場所でこの日はスタッフが3人、基本的に紅茶や珈琲は原価がとても安いが、それでも昨今の為替の影響、水道光熱費の高さなど考えるとこの値段でお客様に提供できるってすごいな‥と、飲食店目線で考える

物件が自分のところのものなら話は別だが、通販での売上が相当あるのかしら?、紅茶こだわりで有名な店だから求人募集にお金をかけなくても、従業員になりたい人は多いのかな‥などと、しばし商いについて考えてしまう

逗子駅までお散歩がてら、くるみ(ミニチュアシュナウザー7歳)と夫が迎えにきてくれて、そのままご近所の店で少し飲んでいたら、犬の散歩仲間もあらわれ、あれこれおしゃべりもできて、久しぶりの賑やかな時間だった

二月某日:ひじき

昨日までの暖かさが打って変わって、今日は朝の気温が5度でそこからどんどん気温が低下していくという予報、雪のちらつきも予想されている

夫は現場仕事だというので、夕方の犬の散歩or 晩御飯作りのどちらかをやりますが、どちらを?と確認すると、晩御飯を所望された
冷蔵庫を確認すると、買い物に出なくてもなんとかなりそうなので、今日は一歩も外に出ないことにする

ZoomやMicrosoft Officeのサブスクリプションを切ったり、あちこちに必要なメールをしたりの事務処理と、掃除と洗濯、時々読書

晩御飯は、さつま揚げと大根の煮物、牛蒡とひじきのきんぴら、豚肩ロースの酒粕味噌漬け、パクチーと鶏もも肉の塩炒め
牛蒡とひじきのきんぴらがとても美味しくできた
いただきものの瀬戸内のひじきがめちゃくちゃ美味しかったのか、はたまた牛蒡との組み合わせが良かったのか、それともお高い豆板醤のおかげか、再現できるならお店でも出したい
ひじきって美味しいやつは本当に美味しいのだけれど、安い居酒屋のお通しとかしか食べていないと美味しさわからなくて、私も若い頃は苦手だったな

二月某日:雪

起きたら雪景色の庭
学生時代からの友人がお見舞いがてら遊びに来てくれると行っていたが…この雪では…
案の定、彼女の住むエリアでは大雪警報出て行けない‥との連絡があり、延期になった

夫も集まる予定だったスタッフが、全員リモートワークになったということで、本日の仕事はお休みなり、2人とも突然のフリーでのんびりモード

友人が年末に贈ってくれた北野天満宮の「大福梅(おおふくうめ)」を白湯に入れて、そちらを飲みながら読書
本当は、元旦の朝にお茶に入れて飲むと、その1年を健康で長生きに過ごせるというものらしいのだが、元旦から営業でバタバタしていて忘れていた

元旦に飲んでいたら入院しなくて済んだかな?
私好みの味なのだが、かなり塩気があるので高血圧が原因でそもそも入院したから止めていたが、このぐらい寒いと塩分も必要だし、血圧の薬も飲んでるし‥と美味しくいただく
寒い日のお楽しみドリンクにしよう

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