ガイシの英語 1 

この「ガイシの英語」シリーズでは、外資系企業で働くにあたり、最低限必要な英語レベルについての個人的な考察を書いていきたい。

英語ができないとこの先社会で生きていけないと思い込んでいる人は結構多い気がする。

書店の棚はTOEICの本であふれている。これだけ一つのテーマで書店の棚を独占しているジャンルの本というのもかなり珍しい。
世界で絶賛されており、国内でもバンバンにベストセラーを売り上げている村上春樹の棚より、通常どこも大きい。
近年流行りを見せた統計学なんかは、一瞬棚の一部を占拠したが、あっという間に端に追いやられた。これは統計についての知識がひと通り普及したわけでも、かといって統計の必要性が減ったわけでもない。自分と関係ないや…と思う人がやっぱり多かったということだと思う。

とにかくやたらにたくさんの本が出ているにも関わらず英語の勉強と現状の実力で悩むビジネスマン及ビジネスウーマン(以後、面倒くさいのでビジネスマンで統一)は多い。

どうして悩むのか?私の結論はこうだ。
結局自分にはどのぐらいのレベルの英語が必要なのかがよくわからないからだと思う

色んな雑誌に、一般にはTOEIC750点前後なんて話が出ていて、時間作って勉強して、さてスコアは取れるようになったが、さてこのスキルどこで活用するの?という話もあるし、使う場面がないので憶えたものも日に日に忘れていく…、さてあの勉強はなんだったのか?ということになる。

通算すると10年ぐらい外資系日本企業で仕事をした中で考えると、さて、では何がどのぐらい必要なのか?というのが朧気ながら見えてきたので、ポツポツとその話を書いていこうと思う。

ちなみに私の仕事経験は、アメリカ企業且つIT業界に限られているので、それに応じて偏っている部分が出ていると思う。

その辺は読者の方々が適当に解釈して読んでくださることであろうことを期待している。

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