ミリオネーゼ 欲しいのはお金?それとも名誉?

「わたくし、派遣社員からミリオネーゼになりましたシリーズ」 第4回です。

先日、某女性誌でミリオネーゼのインタビューに出たことから、あちこちでミリオネーゼの話を聞かれるようになりました。
(あんなに小さい記事でも細かく読んでいる人いるんですねぇ…。)

あのインタビューでは話せなかったことは結構あります。

まず、30代女性がミリオネーゼになるには職場や職種がかなり限定されています。
ミリオネーゼというのは年収1000万円以上の女性という定義だと思うのですが、そうなるとこれって基本的には給与所得のことを指しているはずです。

ですので、今現在の私がミリオネーゼかというと、私は個人事業主で給与所得がないのでミリオネーゼではありません。
(まぁあのインタビューは30代でミリオネーゼになった人というのが対象者なので、そういう意味では対象者だとは思います。)

あのインタビューの別ページに出ていた方で、副業をプラスしてミリオネーゼというのもちょっと定義からズレるのではないかと思います。
(かなりインタビューに出られる人を集めるのに苦労してらしたようなので、まぁしょうがなかったのでしょう)

さて、ミリオネーゼになってみたい!と思うあなたに質問です。

ミリオネーゼになって得たいものはなんでしょうか?

「ズバリ、お金」

それとも

「ミリオネーゼ=職場で認められている仕事のできる女」というような名誉とか肩書でしょうか?

さて、この質問に関して「お金」と回答した方は、ちょっと目標を見なおしたほうが良いかもしれません。

年収1000万円というのは、手取りは決して一般の人が想像するほど多くありません。

詳しくはこちらをどうぞ
「驚愕!年収1000万円の手取りが想像以上に少ねええええ!!!」

累進課税な上に、会社勤めのみなさんはお給料が全て丸見えで税金を取られています。
それでも手取り650〜720万ならいいじゃない!と思うかもしれませんが、払っている税金が高いということは、お子さんがいる場合には保育料が高かったり、旦那様と合わせた世帯収入で様々な公的補助が受けられなかったりと、結構色々な面で実際の金銭的には損をする場面は少なくありません。

それからもう1つややこしいのは、年収1000万クラスの人が集まる職場というのはそれなりに金がかかるのです。
送別会やら歓迎会だって、場末の飲み放題なんてことは基本ありませんし、何かの集まりでみんながプライベートで集まる時は、外車ばかり‥というのはごく普通です。
海外旅行だってバンバン行きます。子どもは私立や留学に行かせるのが普通だったりします。

こういうのにまったく関係なく、生活水準を上げ過ぎないように気をつけている人もいますが、まぁ周囲がみんなこんなだと知らず知らずに影響を受けてしまいます。

一度上げてしまった生活水準を下げるのはなかなか難しく、こうなってくると職場に何かしらの事情で居づらくなって転職というような場面でも、やりたいことや自分の適性に会った職場探しなんて悠長なことができず、給与面だけ重視せざる得ないということになります。

で、そんなに苦労してもそう手取りは多くないわけです。

もしもお金が欲しいのであれば、自分でビジネスをやるのが一番です。私自身も個人事業主になったおかげで、可処分所得が増えました(ついでに可処分時間も増えました)

私の場合は、コーチングと企業の顧問という二つの分野で仕事をしています。
経費のほとんどは、交際費、書籍代、トレーニングの費用、あとは交通費です。

勉強会やトレーニングに自発的に出席したり、仕事で使える知識やスキルをアップするために本を読んだり、そして社外の人や社内の人と食事をして色々な業界知識を得たり、情報交換をしたりというのは、社員の時代ももちろんやっていました。

それこそコーチングの研修費用なんて100万以上掛かっています。

社員の時は、これを全部税金を取られた後に自分の財布から払うわけですが、フリーであれば、これらを全部経費として引いたものが自分の手取りとなるわけで、そこに所得税がかかる、そして所得税に比例して、住民税やら保険料やらが決まってくるので、使える金額(可処分所得)が随分と変わってくるのです。

ごく単純に金銭面を考えると、ミリオネーゼというのは残念ながらそう「お得」ではない…と私は思うのです。

さて、お得じゃなくても一度はミリオネーゼというのになってみたい。ミリオネーゼという言葉はやっぱり格好良い‥と思う人は、まず今の職場でミリオネーゼになれる可能性を考えてみてください。

前述の女性誌の特集では、「今日からできる年収を1000万円にする12の習慣」ということで、「体のコンディションを万全に」「整理整頓をする」「早起きをする」「本を読む」…などと色々上がっていますが、当たり前ですがこれだけでミリオネーゼになれるなんてことはありません。

これは現在ミリオネーゼになった人が持っている良い習慣に過ぎません。

大事なのは女性であるあなたに年収1000万円を払うことが、普通にある職場や業界にいることです。その職場にいてこそ、上記のような優れた習慣が効果を発揮します。
いくらあなたが素晴らしくても、年収1000万円を払うことの前例がほとんどない業界や企業では道のりは非常に困難ですし、時間もかかりますし、永遠にそんな日はやってこない可能性が高いのです。

以下、ご参考までに東洋経済の記事のリンクを貼っておきます。

「平均年収が高い」トップ300社ランキング(今回もマスコミや商社が上位を独占)

上記、記事をお読みいただければ、名のある企業でも年収1000万円ってかなり厳しいというのがお分かりいただけると思います。
しかもこちらの記事は当然男性も含まれているわけですから、ましてや男性に比較するとチャンスの少ない女性には本当に大変なことなのです。

そんな中で私のように抜きん出て優秀でもない女性がミリオネーゼになったのは、単純に企業が外資系企業で業界がITで、年収1000万円って別に高いサラリーじゃないという背景を持つ企業であり、しかも私のやっている職種がその中でもかなりニッチな分野だったから…というだけのことです。

逆に言えば、ものすごく仕事ができるわけじゃなくても、居場所が正しければ年収1000万になることがそう難しいことではないということです。

さて、本ブログの結論です。
「ミリオネーゼを目指そうと思ったら…」
1. まずは、自分は本当は何を手に入れたいのか決めること
2. 今のまま進んでそれが手に入るかをじっくり考えること
3. 今のままでは無理!と思うのであれば、どうすればそれが手に入るのかをじっくり考えること
4. 上記(3)考えたことをすぐに始めること。

1〜4のプロセスがそもそもうまくいかないという人は、コーチングを受けてみることをお薦めします。
こういうことを考えるセミナーなどもあるのかもしれませんが、所詮セミナーというのは、たくさんの人向けに作られたものです。

ミリオネーゼというのは、日本国内に数%しかいないそうですから、人と同じことをゆっくりやっていると到達できません。
人の持つ能力は無限ですが、時間は有限だと思う方には自分のためだけの時間をコーチと持つことで、ゴールへの距離がグッと縮まります。

コーチングの無料セッションは、私のところでもやっていますが、今は様々なところで提供されています。

コーチングバンクのような一度にたくさんのコーチを探せるサイトもありますので、もしも最短距離でミリオネーゼを目指すのであれば、一度無料セッションを試されるのが良いと思いますよ。

この「わたくし、派遣社員からミリオネーゼになりました」シリーズは、こちらから全て読むことができます。

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