JCB-TASAKI-ペニンシュラ-劇団四季 という社会見学

箱根駅伝の朝。
私と母は銀座に向かった。
ことの次第はこうだ。JCBカードの会員である母親のところに、午前中に宝飾店に行き、お昼はペニンシュラで食べ、午後は劇団四季のオペラ座の怪人を観ませんか、(お一人¥7,500)という招待状…と書いてあるダイレクトメールが届いた。。

うーむ、この不景気で新たな顧客開拓も難しくて、なるほどJCBのリストを買ったのね。
まぁ、少なくともカード審査ぐらい通るぐらいの人はくるだろうし、東京近辺にリストを絞ったのだろうね(後で知ったのだが、さらに中でも1月生まれの人にターゲットを絞ってリストが出ていたようである。誕生石お買い上げ狙い…ということである)
ふーん、それで投資回収できるのかな?どういうビジネスモデルなの?というのが見たくて、私は参加。母はもともと演劇少女なので、劇団四季が観たかったらしく参加…ということになった。

さて、まずは1時間プレゼンテーション。
セミナールームには、16名のお客様。(2人一組)なんでもない会議室机にいくつか、真珠、ダイヤ、ガーネット(1月の誕生石)が並べられており、順次説明。
120cmの真珠のネックレスはこんなに色んな付け方があるんですよという説明は、へーそうなんだ…と勉強になった。(真珠の間にスワロフスキーが入っているので、すごくキラキラして見える)

この会社は真珠の会社というイメージであったが、2年前に社名からすべてブランドを一新して、宝飾店になったとのことだった。
まぁ、そう言うことにしないと確かにダイヤとか売れないし、社名を英語にしたのも良かったのかもしれないが、結構お店の前をそれとなく通っていた私も全然気がつかないぐらいだから、リニューアルの話はあまりうまく世間に浸透しなかったのではないかと思う。
単に私が世間知らずなのかもしれないが。

セミナールームには、この値段ではここしかありません…という商品が売られていたみたいだが、そんな何のライトアップもなく、ゴロリと机の上に置いてあるジュエリーにお金を払う気もせず、下のフロアに案内してもらう。

まず最初に見せてくださるのは、一番高額商品フロア。
ゴージャスだし、美しい…、しかし日本でこのジュエリーをつけてどこに行くのだろうか?という感じ。まぁ、美術館気分。
Max1000万のダイヤのネックレスだったから、もっとお高いものは隠してあるのかもしれない。

そして、もちろんスルーで、次のフロア。10万円〜ぐらいある。
なるほど、高いフロアを通り過ぎて、「このフロアなら買えるわ」という気分にさせるのだなぁ。
ちなみにお客様一組ごとに営業はアサインされている。
私たちの担当の方は、比較的若い男性がアサインされた。他の組は売る気満々の女性営業とか、年配のベテラン営業っぽいおじさまだった。
言ったものは見せてくれるし、いろいろ話もしてくれるのがプッシュが少ない。
うーん、この人だけ成約少なかったらとちょっと心配になる(もしかして、それが手だったのか?)

多分、さらに下の階には、もっと手頃な商品があるのだが、もちろん見せてくれない。(まぁ、コストかかって集客してるんだからね)
※ 後日わかりましたが、その下のフロア2Fはブライダル向けでした。(今回リストの集めた対象外だったということですね、失礼しました)

私たちが学生時代に流行った半貴石(アメジストとかね)というのは、やっぱりこうして並べてみると圧倒的に安っぽい。
値段が安い分どうしても高値に設定しようとするとより大きくゴージャスになるのだが、それがますます安っぽく見えてしまう。(これは大きいのに、安いわーと思って、買う人向けなのか、それとも、やっぱり真珠とかダイヤやらじゃないと…思わせるためなのか、ディスプレイの意図はよくわからなかった)

母はサファイアにすっかり魅了されてしまい、私はこれだけ見ちゃうとやっぱりダイヤでしょう…となり、あれこれ試させてもらう。
以前から、外人の方たちによく、「結婚していますか?」と聞かれるのが、申し訳ないなぁと思っていたがそもそも結婚指輪をもらっていないので、しょうがないと思っていた。
ここは一つ左の薬指にシンプルな指輪でも…と、あれこれ試す。
年末の大掃除で手荒れしているし、そもそもきっと私ジュエリー似合う風格がないのよねぇ…と早々悟った。
あんまり詳しくは書かないけれど、親子共々それなりに日本経済に貢献して、お店を後にした。

まぁ、お店としては
・もちろん売り上げ
・顧客リスト増
・ブランド周知
・ファン獲得
・直営店認知度アップ
ってところがターゲットだったのでしょうが、お店にとってもわりと良いプランだったのではないかなぁと思う。
ネットじゃ出せないバリュー、老舗リアル店舗じゃないとできないことが満載されていた。

長くなったので、ペニンシュラでのランチ。劇団四季の話はまた今度。

ところで、店舗の設計の考え方が素人でよくわからないのだが、天井が高いとお客様の滞留時間が長いがなかなか決断が出ず、低いと滞留時間は短いが決断は早くなるような気がするのだけれど、気のせいかしら?

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