コーチングとよく比較される言葉に「ティーチング」というのが挙げられる。
これは文字通り、「教える(teach)」ということである。
コーチングはあくまでも、クライアントの中から答えを引き出すのに対して、ティーチングの答えはティーチングする側が持っている。
上司と部下の関係で言えば、
コーチング→答えは部下の中にある。
ティーチング→答え(例:仕事のやり方)は上司が持っている。
これからは、ティーチングの時代ではなくて、コーチングだ・・・・というような記事を時々見かけるが、これは言い過ぎ。
先ほどの上司と部下の関係を例にとれば、新入社員に何も教えず、いくら新入社員の中から答えを引き出そうとしてもそれは難しい。
ある程度のティーチングができた上で、生かされてくるのがコーチングという考え方である。
逆に言えば、相手に経験があればあるほど上司がコーチングスキルを使うことで、相手が自分の中から答えを見つける可能性が高くなってくる。
このとき大事なのは、相手が自分で答えを引き出したという実感をもつことである。
この実感が大きな自信につながり、次のステップへと向上させる。
相手を良く見て、ティーチングとコーチングの使い分けが大事だ。
コーチングは万能では無い。
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