採用基準の事実確認

「あなたのやりたいことは何ですか?」

ある業界、もしくはある職種で働くことをあなたが希望していたとします。
もし本当にそこで働くことを希望しているのであれば、まず面接を受けましょう。
冒頭から、乱暴な話ですが、人材育成の分野に長年携わり、転職経験の多さからそれがベストだと私は思っているのです。

私は約7年ぐらいUSに本社をもつ外資系企業の仕事をしています。
英語ができるようになったら、外資系に勤めたいという人には、それこそ山のようにいます。
外資系で通用するレベルの(本社のネイティブスピーカーと意見交換できるレベル)の英語力を、自分の力(必ずしも独学ではなく、自分で費用を払って勉強という意味)でつけられる根性があるなら、その根性をもって面接を突破し、外資系の(例え)片隅にででも、潜り込んだほうが外資系で必要なビジネスの流儀、英語力をつけるのは速いです。実際、私はそうでした。
あのままどこかの学校で学んでも私はかなり的はずれな勉強に時間を割くことになったと思います。

自分なりにTOEICが600点超えたら、英検X級を取ったら応募してみよう…という基準(ライン)を持っているかもしれませんが、そのラインは間違っている可能性、があることに気をつけてください。
企業は採用の際に英語の資格よりも、営業経験を欲していたり、自動車免許を持っていることを重視したり、本当にそのラインはケース・バイ・ケースなのです。

ラインを間違えないためにはどうしたらいいか?
努力を徒労に終わらせないためには何をすればいいか?
それには希望の業界、職種で働く人に話を聞くことが一番です。
そしてできるだけ偏らずに話が聞けるのは、実は採用面接なのです。

採用面接を受けるのは、勇気が必要です。
門前払いを受ければ、誰もが嫌な気分になります。
単に不採用という結果を受け取るのではなく、何が足りなかったのかを必ず考えて、先方に確認して、業界知識、業界の採用基準という大きなお土産を得ましょう。

履歴書の書き方、職務経歴書の書き方は一つではありません。
足りないものをCover Letterに書くというやり方もあります。
それにも何が足りないかがわからなければ、工夫の仕様がありません。

資格の試験を受けるのと、採用面接を受けるのとでは、勇気の量が異なります。
後者の勇気のほうが断然量が多いです。
でも振り絞った勇気の分、返ってくるものも多いのです。

自分なりに考えたラインを目指している間に、時間だけが経つことは避けたいものです。
未経験者採用は、年齢が高くなるほど厳しくなるというのは、残念ながら事実です。

まずはとにかくリアルな採用基準の確認を!
ラインを間違えて努力しても、何らかの見返りは一生の中でどこかで巡ってくるとは思いますが、あなたのやりたい仕事ができない可能性がでてきます。

「後悔しないために早めに(業界の)事実確認!」

交通安全ルールみたいですが、最近、転職に関わる話でしみじみそう思う場面が増えています。

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