質問と詰問

「相手の方に早口で質問をされると、『質問』ではなくて『詰問』のように捉えてしまうんです。」

コーチングセッションの中でクライアントの方が仰った言葉だ。

相手から、自分が攻撃されていると思ってしまい、自分は防御的に対応してしまう。
本当は建設的に話し合わなきゃいけない場所なのに、それはわかっているのに、ついつい感情的になってしまう。
「それは、なぜだと思いますか?」とコーチとして聞いたところの、答えがこの言葉だったのだ。

なるほど。
聞き方も重要だけど、話し方も重要だ。

同じ事を話すにしても、ゆっくり落ち着いて話す人と慌しくわーっと話す人がいる。
話の意図がきちんと伝わるのは、前者だろう。
後者の人は、話している内容が重要だということを伝えたくて、勢いづけて話すのかもしれないが、
相手にしてみれば質問もし難いし、大体の場合は話そのものがわかりにくい。

1分喋るところが2分になったって、時間のロスにはならない。

お互いの話をきちんと理解するほうが、後でどれだけ時間の節約になるだろう。

話す・聞く・・・・これだけに集中すれば良い。

次にやるべきことを考えながら、何かをするから、結局何もできなくなるのだし、どれにも向き合っていないということになってしまう。

ゆっくり聞いて、ゆっくり話す。

相手ときちんと向き合う。

実にシンプルだ。でも、時々それがひどく難しいことがある。

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