プレゼンス・マネジメント

8年前からアメリカの外資系企業で働き始めました。独立した現在も代理店マネジメントの仕事を引き受けています。

1年に何度か、各国に散らばるメンバーを一堂に集めAll Handsと呼ばれるミーティングが行われたり、また世界に広がる代理店を集めてのサミットと呼んでいる会合が行われます。
どちらも朝食からミーティングが始まり、初日の晩にはカクテルレセプション、夜にはディナーがあります。

日本企業だけの場合、立食のパーティなどもみなさん通常のスーツで参加することがほとんどですが、このようなWorld Wideの催しであれば、女性は少し華やかな、日中とは違う雰囲気ものを着ると大変喜ばれます。また、このようなミーティングの参加に慣れているという印象を与えます。

日本の女性はよく黒の洋服を好みますが、日中のスーツはともかく夜のパーティでは少し沈んだ印象を与えるので、できれば黒以外のものを身に着け、どうしても黒をベースの色に置きたい場合には、ストールやスカーフの色を綺麗なものにする、大ぶりの黒以外のアクセサリーやジュエリーをつけると素敵です。

私の場合は、普段パンツスーツが多いので、このような席ではワンピースを着ることにしています。
持ち運びの際に、皺にならないニットのワンピースなどはとても便利です。

丈の長いドレスはフォーマル過ぎてしまうことがありますので、気をつけましょう。(日本人の場合、西欧人に比べて背が低いことが多いので見劣りケースもあります)

また、パンツに光る素材のニット+大き目のアクセサリや、少しデザインの華やかなブラウスの組み合わせも素敵です。
パーティやレセプション用に小ぶりバッグの用意も忘れずに。

靴も大体の場合は履いていくものとは別に2足ぐらい私は準備していきます。(ヨーロッパの女性は5日間の滞在で5足以上持ってくる人も珍しくありません・・・・)

男性の場合、特にこのような華やかな服装はあまり見かけませんが、ミーティングそのものがビジネスカジュアルかどうかは必ず確認しましょう。
行ってみたら、日本人の男性だけスーツを着ていて、後は全員カジュアルだったということがよくあります。
これだけで何となく弱い印象を与えてしまうことがあります。

日本のビジネスマンは、カジュアルというとポロシャツを着ている方がいらっしゃいますが、正直なところ日本人の男性にポロシャツというのはあまり似合わないようです。
ノーネクタイに衿のあるシャツ、できれば少し奮発してカジュアルなジャケットを仕立てておくと何かと便利だと思います。
カジュアルとは言え、ジーンズ、丈の短めのパンツは止めておきましょう。サイズのあった綿のパンツなどがお奨めです。

服装なんて、外見なんてどうでも良い、仕事は仕事の能力で評価されるべきだと思う方も多いかもしれませんが、欧米の会社ではプレゼンスマネジメント(外見の印象)は仕事の能力の一つだと看做されます。

これからは日本の会社でも重要になってくると日々感じることが増えてきました。
仕事は、まず最初の段階では「仕事のできそう」な印象を与える人に集まってきます。
最初のチャンスが回ってこなければ、あなたの仕事の実力を見せる場が集まってきません。外見だけじゃダメなのは確かですが、外見がダメなのもダメなのですよ。

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