2017年:読んだ本 ベスト5

毎年恒例2017年の読書についてのまとめです。

MediaMarker上の登録では、110冊読了(2017年12月23日現在)
再読本は原則としてカウントしていないので、少なく見積もっても20冊ぐらいあるため、実際の年間トータル130冊ぐらいの読了ではないかと思います。(マンガ、雑誌含む)

今年読んだ110冊の中から、2017 年に読んだ本の私のベスト5は以下のとおりです。
※2017年に出版された本ではないので、そのあたりご注意ください。

5位:自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義

10年ぐらい前から瞑想に興味をもち、ここ数年は1日15分のペースで瞑想することが習慣となりつつある。

瞑想の本はあれこれ読んできた。
ここ数年瞑想ブーム、マインドフルネスブームと続き、薄っぺらくてわりと似たような本が多い印象だが、これはそういう意味ではガッチガッチに歯ごたえのある本だった。

今年だけでも何度か読み返しているが、その度に「ああ、そういうことだったのか…」と改めて意味がわかったり、「あれ、なんでこんな大事な部分を覚えていないんだろう?」ということがあったりで、とても奥の深い本。
瞑想について単にブームに乗ってやってみただけで終わりにしたくないとう人にはお薦めの本。

「私は何か本当に満足でき、永続するもの、つまり永続する満足を与えてくれるものを見出すことができただろうか?」。もし本当にこう訊いてみたら、私たちのほとんどが、「ノー」と言うでしょう。私たちは次から次へと色々なことをやり、短いあいだの満足を得ます。たぶん数時間か、数日か。その時間が過ぎると、満足は去ってしまう。あなたが本当に喜びに満ちた生活を送り、満足し、満たされたいのであれば(これが最も難しいことです。満たされる(fulfiled)こと。いっぱいに(full)、十分に(filled)なること。それ以上、何も欲しくなく、もう何も欠けていないこと。満たされているということは、空虚感の反対物です。満たされているということは、いっぱいに、十分になること。これ以上はないと感じ、満足することなのです)、あなた自身のスピリチュアルな部分にふれるようにしてください。満たされたと感じるために、出かけていって外側の何かを探し求めたりはしないように、私たちは生きるために、健康でいるために、生活するために、たくさんのことを必要とします。 (P149)




4位 ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

こちらの本のレビューは、既に以下の記事に書きましたので、ご興味のある方はこちらをどうぞ。

ヒルビリー・エレジー



3位 左ききのエレン

「マンガ読むんですか?」と、時々意外な顔をされることが多いけれど、子供の頃から大のマンガ好き。
世の中で一番尊敬する仕事は、漫画家だと思っている。一人の人が、ストーリーと絵をセットにして世界を創り上げるってすごいでしょう、信じられますか?そんなこと?

20歳以降は子育てがあったので、読む量はガクンと減ったが、それまでは少年マンガ、少女マンガ、成人マンガとジャンルも広く、さらにそれぞれの週刊誌・月刊誌のマンガも立ち読みしなきゃいけなくて、忙しくて大変な毎日だったぐらいだった(笑)

ということで、それなりに質も量も読んできた方だと自負しているが、この「左ききのエレン」は衝撃だった。

何しろ絵が無茶苦茶なのである。

Kindleで偶然目に止まり読み始めたが、最初の感想は「いったいどうやってこの絵でプロデビューにこぎつけたのだろうか?」というものだった。
(後から調べたところ、ネット上の連載から始まったようだ)

しかし、読みだしたらこれがもう止まらない。一コマ一コマがグサグサと刺さってくる。
この強烈さはやっぱりこの絵だからこそ何だよなぁとすごく納得。

いろんな意味でこんなマンガ読んだことないわ‥っていうのが感想。とにかく強烈。

全部じゃないけれど、無料公開もある様子。ご興味ある方はぜひ。
https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480029111789



2位 イエスの幼子時代

2017年は、近年にしては珍しく文学や小説を読むことが多かった。
もともとは、その手のものしか読まなかったのだが、社会人になってから、ビジネス書やら教養書的なもの果てはノンフィクションやら‥と興味が広がり、フィクションを読むことが減っていった。
2017年は、やっぱりいちばん好きなのは誰かが作り上げたストーリーの世界にどっぷりと身も心もさらわれることだなぁ‥と思い出した。

村上春樹の「騎士団長殺し」から、初めての山崎豊子、久しぶりの筒井康隆、Kindle青空文庫で読んだ古典などなど…。
どれも充実した読書でたっぷり物語の世界にひたらせてもらった。

そんな中で、もっとも印象に残ったのが、このクッツェーの「イエスの幼子時代」。
非常に感想もあげづらく、人にも勧めにくい本がである。
独特の世界に振り回されれて、酩酊する感じ。
誰にも似ていない物語。

誰かが、「全然わけわかんない。」「ちっとも良くない」って言われても、私は大きく同意するだろうし、「好きな本か?」と聞かれたら微妙な表情になると思う。
でもすごい本だったなぁ‥と思うので、ここにあげることにした。



1位 習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習

チェスの「神童」が、その後武術の世界においても世界一となった著者の本。
全く違う2つの分野で世界を制するプレイヤーになった著者だからこそ、得られた洞察がふんだんに散りばめられている。
上達するために考え抜いて実践してきた方法について書かれている。…といっても、みすず書房だからもちろん単なるHowToではない。

どの分野においても、プロになろう、一流になろうと思う人に応用がきく本だと思う。

チェスも推手の試合や練習の臨場感もそこには溢れており、物語としてもとても面白い。

自分の仕事の取り組み方について、すごく考えさせられた本。

どんな分野であっても、頭を冴えわたらせ、今という瞬間に心を置き、猛攻を冷静に受け止められる能力があるないかで、凡人と優秀な人の差が出るのではないだろうか。特に競技においては、この差は痛いほどありありと現れる。一方の選手が穏やかに心を今にとどめ、もう一方の選手が心理的な問題で心を大いに痛めていたら、もう試合結果は見えたようなものだ。獲物となった者はもはや客観性を失い、ミスに次ぐミスを重ね、狩猟者はただ止めを刺すだけでいい。この原理はまた、より微妙な形であるとはいえ、執筆や絵画や学術的思考や勉強といった単独で何かを追求するタイプの分野でも適用できる。外的な力を利用することはできないので、自分自身で自分をモニターをしなければならない。その時の最良の武器は、今という瞬間に心を置くことのクオリティ高めることだろう。普段からただ「心より体で覚えろ」と考えていると、頂上に到達することはできない。その反対に、深く流れるように心を進行形の今にとどめることがごく自然にできるようになれば、生活にも芸術にも学習にも豊かさが生まれ、自分自身を驚嘆させ喜ばせ続けることになるだろう。卓越した優秀な人々は、一瞬一瞬の創造的な可能性を最大限に利用できる。そのような生の達人は、日々の学習プロセスにおいても、他の人々ならばすべてが懸かった千載一遇の瞬間、夢をかなえる瞬間に発揮したいと考えているのに近いぐらい純度の集中ができている。
 実を言うと、いつだってすべてが懸かった重要な瞬間なのだ。練習中にも心を今の瞬間に深くとどめることができれば、試合会場でも、会議室でも、試験でも、手術室でも、大舞台でも、今の瞬間に心を深くとどめることができる。卓越した存在になりたいと望むなら、プレッシャーの中で自分の力を発揮するのは当然として、しっかりした日常を送ることで、それに備えることも必要だ。そして、まるで呼吸するのと同じように、ごく自然なものとして、今の瞬間に心をとどめられるようにならなければならない。 (P193)



2017年は、(定期購読誌をのぞき)本を一冊も買わないという野望をかかげた1年だったが、2017年5月 SNSマーケティングの資料が仕事でどうしても必要になり、購入してから一気に挫折。
(図書館にあるこの手の本は、最新のものがほとんどない。国会図書館にはあると思うが手元に必要だったので、借り出せない国会図書館では不可)

なんで、そんな野望を抱いたのか…についての話は、以下に記載した。

本との付き合いを考える1年

この記事で書いていた新聞購読(日経・日軽産業)はやめた。
ものすごく時間が取られるからという単純な理由からだ。
確かに仕事に役立つことが多かったのだが、新聞購読は結局のところ自分にとって、「やったほうがいいこと」であって、「どうしてもやりたいこと」でも「やるべきこと」でもないという結論に至った。

もう人生も後半戦だから、「どうしてもやりたいこと」と「やるべきこと」だけをやってかないと、いろんなことが広げっぱなしで終わってしまうな‥と思うのだ。

2017年の読書は、「質」「量」どちらも、特記すべきことなく、可もなく不可もなしという感じだった。

唯一、素晴らしかったのは年間の図書購入金額が¥106,475であって、多分30代以降で月額1万円を下回ったことがないので、そういう意味では前半の本を購入しないという時期は大きい成果だったなぁと思う。
そんなに購入しても実際読めないものが多いので、月額1万円は私にとっては妥当なラインのようだ。

以前のBest5はこちらです:

2016年:読んだ本 ベスト5
2015年:読んだ本 ベスト5
2014年:読んだ本 ベスト5
2013年:読んだ本 ベスト5
2010年:読んだ本 ベスト5
2009年:読んだ本 ベスト5
2008年:読んだ本 フィクション ベスト10 及び ノンフィクション ベスト5

日々の読書記録はこちらです:
MediaMarker yoshikooのバインダー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. NO IMAGE
  2. NO IMAGE
  3. NO IMAGE

    2006.11.09

    時間
  4. books
  5. NO IMAGE
  6. NO IMAGE

コメント

  1. 年間30冊ぐらいで、かつビジネス書に思いっきり偏ってる私には、読書の量も広さも見習わなきゃいけないことだらけです。
    2018年はストイックな生活にチャレンジするか!?(笑)

  2. yoshikoo

    あけましておめでとうございます。
    te2ya2yaさんの読書はものすごく濃い本が多いですから、そんなに何冊も読めないのではないでしょうか(笑)

    te2ya2yaさんがストイックな生活?日本の景気が後退するので困ります(笑)
    今年もぜひゴージャスなアーバンライフを体現してください〜。

HTMLタグはご利用いただけません。