ゴミ拾いのはなし

犬の散歩は、夫の仕事で毎朝、毎晩、1時間ずつ散歩に連れて行っている。
…が、夫も犬もやたらに暑さに弱い。

犬が暑さに弱いので、散歩は5時前に夏場は出ることにした。
朝が早いのは私のほうが得意なので、この季節は朝の散歩係は私が務めることになった。

引っ越した先の唯一の不満は、公園が近くになく、比較的近い広めの公園が繁華街に近いこともあり、やたらにマナーの悪い人が多く、ゴミがそこかしこに散らばっている。
それでも、この公園(ややこしいので、ニシキ公園と呼ぶ)、一度リニューアルをかけて、かなりきれいになったのだ、昔に比べたら。
昔は子連れの人などそう多くなく、昼間からカップ酒呑んでいるような人が多い公園だった。

もともとの家の近くにあった公園(サル公園と呼ぶ)は、ニシキ公園よりずっと広く、木々や鳥の種類も多く、繁華街からはさほど近くないため、ずっと落ち着いた公園だ。

ニシキ公園は犬の散歩仲間が多く、ベテランの飼い主さんが効果的な犬のしつけの方法なども教えてくれるので、大変有り難いのだがいかんせんその公園内の汚さには閉口していた。

私が行く5時はさすがにお散歩仲間の方たちもいない。
彼らがやってくるのは6時前ぐらいなので、一人でニシキ公園をぐるぐる歩いて、汚なさにイライラし、しょうがないので以前のサル公園まで何度か遠征することもあった。
早い時間でもこの時期は6時前からかなり暑いので、遠征は犬にはちょっとつらそうで、やっぱりニシキ公園かな〜と…

で、ある日突然思いついたのが、「私がゴミを拾えばいいのでは?」ということだ。

とはいえ、本命は犬の散歩であるから、ゴミ袋1つ分だけやって、後は散歩しよう‥と始めてみた。

私が入る公園の入口は、繁華街から対角線で一番遠いところで、お店ではなく人が住んでいるエリアだ。

ゴミを拾いはじめて、すぐ気がついたのは、ゴミ袋1つ分だけだと、資源ゴミ(空き缶やペットボトル)と全部ごちゃごちゃになってしまって、その後のゴミの仕分けが面倒なこと。

ということで、資源ゴミの袋と燃えるゴミの袋、それぞれが一杯になったら終わりにすることにした。
あくまでメインは、犬の散歩だから。
袋の大きさは、スーパーで食品を買ったときに使われる一番大きなものだ。

で、初めてみてすぐ気がついたのは、ごちゃごちゃ文句を言っているよりも、自分で手を動かしたほうがずっとスッキリということだ。
あっという間にゴミがいっぱいになるので、100メートルも歩けないで終わりなのだが、グルっと回ってきて、もう一周するときに、ゴミ拾いをした数十メートルだけはちょっときれいだとそれだけで嬉しい。

それに文句だけブツブツ言っているというのは、なんというか多分カッコ悪いのだ、私の中で。

2つ目の発見は、住宅エリアと繁華街、大通り側でゴミの量にものすごく差があるということだ。
当たり前かもしれないが、たまたまた公園にやってきた人と自宅の延長線上に公園がある人とでは、公園のゴミのポイ捨ては、他人事と当事者意識のある人で随分違うのだと思う。
タバコの吸い殻ポイ捨てはある程度どっちもあるのだが、明らかに違うのは、コンビニの弁当箱の容器とか、酒の缶のゴミの量が全く違うのだ。
目につく大きいゴミはすべて、繁華街側に捨てられている。

3つ目の発見は、7月より8月のほうが圧倒的にゴミが多い。
夏になると気分が解放的になるとは、よく聞いたが、なるほどこういうことなのかな?とふと思った。
暑くなるにしたがって日に日にゴミの捨てられ方がひどくなってくる。

どんどんゴミが拾える距離が短くなる。
最初は50〜70メートルぐらい拾えていたものが、どんどんゴミの量が増えて、気がついたら30メートルぐらい、週末はもっと短くなる。

ま、そんなことをやっているうちに、朝の暑さは和らいできて、さらに夫がお散歩仲間の皆さんと会えないのが、寂しいらしく犬の散歩係に復帰し、私のゴミ拾いは終わった。

1冊本を読むより、なんだかこういうほうがよっぽどモノの見方が変わるかもな・・と思った次第。
特にオチはない。

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コメント

  1. さの

    「暗いと不平を言う前に、進んで明かりを点けましょう」という日曜の超早朝にやってたカトリックの番組のオープニングを思い出しました。

    • yoshikoo

      そのフレーズって私も聞いたことあります。
      カトリックのTV番組がその昔あったのでしょうか?
      まったくその番組自体の記憶はないのですが…。

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