2007年

しゃにむにペン1本で子ども雑誌の原稿を書きちらしてどうにか女一人の生活をささえられるようになったころ、私は自分が底の無い虚無の淵にどっぷり腰までつかってしまっているのに気づいた。「こんな生活とはちがう、こんなはずじゃない」私は自分のだらしない状態に悪態をあびせながら、酔っぱらって深夜の雪道に膝をつき、犬のように吠きながら、私は成長したいのに!成長したいのに!と身をもんでいた

この文章は瀬戸内寂聴さんの「晴美と寂聴のすべて」という本にある一節です。

この文章にぶつかり、これほど激しい表現ではなくても、同じようなことを感じている女性が実は多いように感じました。

コーチングを受ける女性クライアントは年齢層によって、コーチングで何を得たいのかが異なるようです。
ざっくりと分けると以下の様な感じです。
(※あくまでも私のコーチングでは…という話です。よそのコーチングではどうなっているかはよくわかりません)

20代は、コーチングを受けることを、習い事の一つ、試しごとの一つのように捉えている方が多いような気がします。

30代は自分が「今」していることが、本当にこれでよいのか?という思考の整理。
それから、今後の方向性を真剣に検討したいという方が多いようです。

私のコーチングでは、40代の方がクライアントの方では最も多いのですが、希望もあるけれど、後悔もある、本気で考えるならもうこれが最後のチャンスだと非常に真剣にご自身に問われている方が多いように思います。

私もこの瀬戸内さんの文章と同じです。身をもみつつ吠きつつ、毎日を過ごしています。
一日一日を真剣に生ききる。
そんな2007年にしたいと考えています。

追伸:
上記の記事は、2007年の1月に書いたものです。8年前ですから、自分自身は当時36歳。
恐らく当時、仕事は傍から見たら充実しているように見えるが、モノをあまり考えることもなく、だから成長もなく、忙しさとその疲れで色んなことを流していた時期だと思います。
まちがいなく、2007年の決意は、3週間ぐらいで崩れていたと思います。
何か決意できるような状態じゃないほど、心身ともに疲れていました。今ならわかりますけどね。

たった、8年ですがクライアントの抱えるものは多様なものになり、当時は年齢層である程度カテゴリ分けできましたが、今はちょっと無理なような気がします。
時代が変わったのか、私が変わったのか、そのあたりの判別がつかないのですが…

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