断捨離 お化粧編1 そもそものお化粧品との付き合い方

長いことずーっと考えていて、長いことずーっとできなかったのが、「丁寧に暮らす」ということ。

テーマは良いとしても、具体的にじゃぁ何が丁寧なのか…というのをうまく言語化していなかったのも、実現できていない多分1つの理由だったと思うし、物理的に時間がなかっというのもあるし、まぁ何より気持ちに余裕がなかった、だからますますあちこち雑になり、ますますストレス溜まり、ますます気持ちに余裕がなくなる…という循環だったと思う。

十分に満足いくほど丁寧に暮らせているわけではないけれど、ここ最近はこれまでに比べてずっとそのあたりが改善できてきたと思う。
改善している実感があるので、遅々として進みが悪くても、気持ち的には随分と楽なところにいる。

「私の生活って雑で嫌だなぁ」と思っていたことの1つに、スキンケアとメイクが長いことあった。
もともとあまりお洒落に興味がなく、お化粧デビューも社会人になってから、渋々始めたタイプ。同級生の女のコとか妹とかがどんどん化粧品にのめり込むを片目で見ながら、「あの情熱とマメさは一体どこから湧き出てくるのだろうか?」と感心していた。

20代の頃は仕事と子育てで目一杯で、まぁさして興味も持たないまま通りすぎてしまったのだが、30代に入ると「きれいな人」というのに、興味が惹かれるようになってきた。
この人はすごくきれいだけれど、何が他の人と違うのだろう?というのをよく考えるようになった。
20代はみんなきれいなのだが、30代になるときれいな人と、そうじゃない人にきっぱり分かれるなぁと感じたことも興味をもった理由のひとつだったと思う。

あと、この時期に外資系に入ったこともあり、男女関係なくグッドルッキングって仕事の上でかなり大きい影響力があるのね…というのも気づいたからである。
可愛いいと上司に贔屓されるとか…、男性社員に親切にされるとか、そういう小さいレベルじゃなくて、見た目とそのオーラ、それからそれにより醸しだされる自信で任される仕事の大きさが変わってくる、魅力的な人間というのは、人間性だけじゃなくて外見も込みなのね…というのが世界基準では当たり前なんだな…そりゃそうか…と腑に落ちた。

まぁ自分でもその前のベンチャーの頃から、任される仕事やらチャンスが周囲に比較して多いのは、別に仕事が抜きん出てできるわけじゃないけど、どこに出てもおかしくないようなスーツを常に身につけて、見た目がキャピキャピしていないからなんだろうなぁぐらいにはわかっていた。

メイクについては、もともとの不器用さがあるのと、目の周りに手を入れるとものすごく顔が派手になってしまい、なんだか落ち着かないため、たいした投資はしなかったが、その分スキンケアは評判が良い物には結構飛びついた。高級美容液なんか随分試したし、あちらのブランドが良いと聞けば、まるごとスキンケア商品のラインナップをごっそり買い替えたものである。

高級化粧品に効き目があるかないか…というよりも、そもそも毎日丁寧にスキンケアするという習慣が身についていなかった。
だから、どんなに効き目がある商品でもそんなに効果を引き出せなかったのだと思う。
でも、美容院で女性誌などを見ると、これまでのXX倍の効果がある商品が…というのを見ると、よし!今度こそ!心を入れ替えて!などと、デパートの化粧品カウンターに行ってしまう。

で、また時間がなくて、面倒くさくなって、…というのの繰り返し。

まったくお恥ずかしいお話だが、私は多分生まれてこの方2013年まで、最後まで使い切った化粧品というのが無い。
いっつも「心の入れ替えタイミング(?)」で、それまで使っていたものを廃棄してしまう。見なかったことにしてしまうのだ。

きちんと使い切らずに物を捨てる、物を大事にしない…というのは、丁寧な暮らしを目指す私にはもってのほかであり、そういう自分に嫌気がさす、でも新しいものじゃないと何だかやる気がわかない…、ということの繰り返しだった。

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