京都芸術大学スクーリング:情報編集2

週末は通信教育で学んでいる京都芸術大学情報デザイン学部のスクーリングに参加してきました。
と言っても、今年度のスクーリングはきZoom開催です。

いつもは手を動かして、制作物を作るのがほとんどなのですが、今回はディスカッションがメインで、Adobe製品を一度も触ることない2日間でしたので、実技が最高にできない私としてはとにかく有り難い授業でした。

【現在の履修状況】

私の場合、3年次編入でしたので、3年生からスタートしていると数えると現在、5年生となります。
同じ年度に3年次編入した同級生たちは大体この5年生で卒業制作に取り組んでいます。
4年生で卒業(つまり2年間の在籍)でできたという人は、恐らく10人もいなかったのではないでしょうか。
早い人で大体3年が卒業の目安のような気がします。

私は途中で、この科目のスクーリング受けないと、次の科目受けられないよ・・という重要科目のスクーリングに仕事のトラブルで出られなかったことが3年生であり、これが後を引いてしまい、5年生の現在4年生で受けられたスクーリングを中心に受けています。
それでも、卒業制作要件を一応満たしてはいるので、取り掛かれるのですが、まぁ、ここの大学卒業の資格を取って、キャリアに活かそうという年齢でもありませんので、のんびり来年度に制作する予定で、卒業制作は今年はやりません・・・という申請を4月の時点で、大学には出しています。

ちなみに通信教育はものすごく中退率が高いので、卒業できる生徒は恐らくこの大学でも50%いないと思います。
以前に私が卒業した中央大学だと、卒業率が当時は7%だったと記憶しています。
単位取得が厳しくて卒業が難しいというよりも、1人で継続して学習を進めるのが難しいのだと思います。

ちなみに今後こちらのブログで大学の話も書いていきますが、これまでのものにご興味ある方は、以前のブログへどうぞ。過去を遡ると中大の話もあると思います。

京都芸術大学通信教育日記

【初日:問題のあるデザイン】

今回のスクーリングでは、大まかに2つのパートに分かれていました。
初日はみんなが持ち寄った「変なデザイン」「不便なデザイン」「改良の余地のあるデザイン」資料をもとに、グループに分かれてどう改善すべきかをディスカッションをしました。

私はコーチングのコーチをやっているぐらいですから、人の話を聞くのが基本的に好きです。
といっても、表面的な話を聞くのはものすごく苦手。
その人の思考経路がわかる話や好きなものや嫌いなものの話、感じたことといった内面的な話を聞くのが好きなのです。

今回のスクーリングではいつもは作品を見ていて持っている印象に加え、いろいろな意見を聞くことで、なるほど、こういうモノの見方ができるから、ああいう作品が作れるのだなぁ‥など興味深く聞くことができました。

一方で少し気になったのは、課題を解決を考えるときについついこの大学のスクーリングでモノを考えると、本当の課題は何かを考える前に、イメージやビジュアルの改善につい目が向きがちなことです。
現実の日々の暮らしの中で、本来の課題を解決するために、ビジュアルデザインを変更するというのは1つのソリューションではあるけれど、それがメインになることは少ないはずですが、どうもそこに目が行きがちになっています。
それは課題設定という一番重要なことをおろそかになりかねないわけで、これはちょっと気をつけないと‥。

ディスカッションを通じて、よくわかったのは、私はわりと課題解決について考えるというのは、得意なんだなということ。
まぁ、仕事の大半が課題解決というのもあるのかもしれませんが、メンバーによってはこういったことが苦手な人や苦手意識の強い人もいることに気がつきました。
自分のできることは、誰にとっても簡単にできることだと思ってしまうという例のやつです。

【2日目:卒業制作テーマ】

翌日は、自分の興味のあるテーマについてプレゼンをして、それについてみんなでフィードバックをするというものでした。
ここは卒業制作と繋がっていることがほとんどですが、もうかなり作り込んでいる人とまだいくつかアイデアがあって、混沌としている人と熟成度合いはバラバラな感じでした。

それでも前日の授業に比較すると、その人の考えていることや、個性がものすごく出てくるので聞いていて楽しかったです。
今回はzoom授業なので、各自のプレゼンに対してみんなでコメントをchatで送るという形だったのですが、これは逆にテキストで残せてよかったかもしれません。
校舎に通うタイプのスクーリングだとその場でコメントをもらうのかな?

そして、よくわかったのが私はまったくクリエイティブな人ではないということ。
わかってはいたのですが改めて認識。
最近はあまり聞きませんが、日本人はよその国で開発したものを日本で改良して、売るのは得意だが、その原型的なものが作れない‥と海外から批判されてきましたが、私はまさにその日本人なのだな‥とよくわかりました。

たたき台がある上で、改善するのは得意なのですが、たたき台を自分で作るのはさっぱりできないのです。
美大というのは、当たり前ですがたたき台を作るのが好きな人、自ら何かしらをクリエイトする人が来る場所なんだよな‥としみじみ思いました。

例えば、いくつかのプレゼンで出てきた地方創生的な話であれば、私はおそらくそのデザインをもってあちこちにプレゼンして、助成金やらファンドを集めるのも企業ともタイアップも得意分野だし、自分のアート作品をどう海外や国内で発信していて、注目を集めるかも多分得意なんだよな‥とは思いました。
まぁ、人にはそれぞれ適性ありますね。

【自身のテーマ】

私自身はコミュニティ・デザインということで現在やっている読書会の話を取り上げました。

開催の目的とお願い

この会に関しては、ビジネスにしようとか、人脈広げようとかというような野心は特になくて、楽しみのためだけにやっているのですが、楽しみのためだからこそ、頭を悩ませることが多いのです。
これが仕事だったら、目標の集客人数決めて、ターゲット決めて、それ以外は切り捨てることもできるのですが、色んな人達が出たり入ったりする場というのが楽しいので、この楽しさを維持しつつ、さらに楽しくする適性な規模とか進め方とか考えると悩むことが多いです。

改めてマインドマップを描いてこの会について、あれこれ考えてみましたが、求めているものが私がよく行くバーに似ているのだな‥とよくわかりました。
出入り自由、出ていって戻ってくるのもあり、深い話も良いし、浅い話もよし、なんとなく顔見知りがいて、いないときは店主がそれとなく繋いでてくれて‥、扉をあけて出ていけばそこで基本終了。

フィードバックで、全然本を読まないのでそういうのをキッカケに本を読めるようになるといいな‥という意見もたくさんあって、そういう人たちには多分今の運営だとまったく情報が届かないな‥とか、でもこういう人たちが本を読むキッカケになれたら、楽しいだろうな・・とか、逆に政治とか哲学とかの本が好きなんだけれど、その楽しさを語り合える人がいない人たちが、ここならそれができる‥というのも楽しい。
それってどうやって両立できるんだろう?

先生からのフィードバックで「余白」という言葉を聞いたときに、それ凄いヒントかも‥と感じました。
余白のないところに、人は出入りできないよなぁ‥と、初回参加の敷居は下げつつ、かといってゆるすぎて皆の居心地が悪くなってしまうことのない、コミュニティのあり方とその表現を掘り下げるのはとても良さそうです。

【学びについて改めて】

講義については、ナラティブ・デザインをキーワードにあれこれ教えていただきましたが、あ、これ仕事で使えるな、こう説明するとわかりやすいな‥というのが非常に多くて、有益だな‥と思うものがたくさんありました。

それ全然「デザイン思考」じゃないですよという場面に立ち会うことが多くて、付箋使って会議して、作りやすいプロトタイピング作ればいいというわけではないのです‥というのを、どう腹落ちしてもらうか‥というのは、安易なダメ出しになりがちで、結構私の中で難しいな‥と思うことが多いのですが、この説明の流れでこういう感じの図を作れば、今やっていることを批判するという形にならずに行けそうな気がしてきました。

今回の初日にやったような駄目なサービスを集めて、それについて考えてもらうというワークショップも良さそうな気がしてきました。

こうやってまったく普段の仕事や暮らしと縁がない発想やアイデア、手法に触れられ、視野が広がるというのは、あえて自分のまったく苦手分野に飛び込んだから何だよな・・と思います。
そもそも集まってくる人たちも、普段と違う世界の人ばかりです。

普段の私の周囲にはやっぱり、私と同じような発想をして、クリエイティブじゃなくてプレゼンも交渉もディレクションも得意な人が多いです。
似た人が集まって、似たような情報収集しているんだから、そりゃ行き詰まります。

そういう意味で、この大学にきて本当に良かったと感じることはとても多いです。

ただし、超苦手なことばかりですから、劣等感もすごいですし、楽しく学ぶというよりも、苦行か修行か‥という感じではあります。

まぁ普段の仕事で劣等感を感じることも少ないので、こういうのは貴重な経験だし、こんな私でも少しだけ謙虚になるような気もするのです。

4連休も終わって今日から、平常運転。
また、少しずつAdobe製品の勉強でもして、平均ちょい下ぐらいを目指してがんばりますかね。

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