逗子日記:二〇二四年三月 雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす)

昨年は忙しかったようで同時期の日記は見当たらず。
一昨年の日記を見ると、この時期からようやく庭の桜が開き始めたようだ。(庭の桜の開花は、なぜか近所の桜よりだいぶ遅い)

逗子日記:二〇二二年三月 雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす)

今年の桜はゆっくりでようやく田越川沿いの桜が開花し始めたところ、それもおそらくソメイヨシノではなくて山桜なんじゃないかと思う。
昨日午後から急に暖かくなってきたので、そろそろご近所界隈で桜が咲き始めるのではないかと期待している。

夫は昨日の仙台に続き、今日も千葉の店舗に出向き、私は孫のお世話に娘宅へ行くというのが本日の予定。
娘たちの店は、今日は昼の貸し切り営業があるそうでヘルプ要請がやってきた。

外に出ると家の中より暖かい。今日は20度を超えるお天気になるらしい。
玄関の梅の木が実を小さな実をつけ始め、こぶりな椿も愛らしい。

11時に娘宅につくと、孫たちはまだパジャマでブランチだといって、まだ朝食を食べていた。
もうすぐ4歳になる上の孫と2歳の下の孫はどちらも男の子。
最近お気に入りの粘土で機嫌よく遊ぶ。

オヤツが食べたいと言い出したので、粘土を片付けさせて娘の用意していったオヤツを出す。
機嫌よく食べ、今度はYoutubeで踏切の動画を見たい言い出すので一緒にソファで動画を見ていると、いつの間にか私の携帯電話を上の子が触っていて、娘の10代の頃の写真を見つけ出し、「これママ?」と聞いてくる。
ちゃんと自分の母親はわかっているようだけれど、自分の小さい頃の写真を見るとそれは自分の弟だと思うようだ。
まぁそんなものかもしれない。

ふと、私が20歳で娘を産まなければ、この孫たちはここに存在しなかったのか‥と気がつく。
何しろ若いし、学生だったから、親も含め周囲に産むことを反対されたが、さすがにキツく堕ろせとも言えないだろうし、何しろ相手の男性は結婚したがっているしでウヤムヤのうちに娘を産んだ。
本当は一人で産んで育てたい‥と言ったら、母親にマジメに泣かれて、割と色んな方面にテキトーな母だと思っていたが、それはさすがにダメなんだな…と妙な納得をした記憶がある。

そんなことを考えながぼんやりしていると、孫二人は私の携帯電話を取り合って喧嘩をし始めたので、取り上げた。
すると兄のほうが、「ママがいない〜」と泣き始め、そうなると今度は弟も「ママがいない〜」と泣き出す、そうそう兄弟ってお互いにものすごく感化されやすいんだよなぁ‥と思いながら、放って片付けをしていたら、兄の方はソファでグズりながら眠ってしまい、毛布をかける。

弟も静かになり眠くなってきたようなので、こちらは寝室に連れていき一緒に横になっていたら眠りはじめた。
つまり、君たちはママがどうのこうのというよりも、眠くて八つ当たりしたのね、私に。

よくSNSなんかで、子供が昼寝をしている間に家事を片付けろ‥みたいな話を見かけるが、いやいやこの一瞬ぐらいである、ホッとできるのって。
会社勤めなんていうのは、会社を出た途端にホッとして、帰りの電車で座れたらまたホッとして‥となるが、子育てはそもそもホっとできる時間が毎日あるかも微妙だ。
そして、案の定、兄の方は10分ぐらいしたら起き出した。また粘土・・・・。

しばらくして、娘が帰宅してきたので引き上げる。
座布団を干している縁側から我が家をのぞくと、くるみ(ミニチュア・シュナウザー もうすぐ6歳)はコタツ付近で寝ている様子。
いつもなら、足音を聞きつけて縁側の窓辺にすぐやってくるのだが、ヒート中は無気力状態だから、出迎えもない。寂しい気もするが、同性だからそのダルさはわかるよ、何もかも面倒くさいのだ…。

転居先の鍵が一日早く、不動産屋さんよりもらえることになったようだ。
有り難いけれど、やること多過ぎてめまいしそう。

大学を卒業すれば、あとはずいぶんとラクになるはず‥と思っていたが、その間に山ほどバックログが溜まっているんだから、そんなわけなくずっとバタバタしている。
そういえば、仕事もそういうことの繰り返しだった…のに、どうしてそういうことをすぐ忘れてしまうのだろうか…。

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  1. 2020.07.04

    風みどり

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