逗子日記:二〇二三年七月 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

一日遅れの逗子日記。
暦は昨日から大暑へ。

4時半起床。5時から逗子海岸へ散歩。
この時間は潮が引いているのか、浜辺が広く波打ち際が歩きやすい。
対岸の江ノ島や山の稜線もよく見えた。

庭の水撒き。
ご近所の百日紅があちこちで咲き始めたけれど、我が家はまだ緑の小さな蕾。
分けていただいた苗から育てたカーネーションは濃いピンク色で今日は4つ咲いている。
白粉花(おしろいばな)は、ちょうど芽が伸びだしたときに、植木屋さんの草刈りにあたったので、昨年に比べると少なめ。
昨年は放置していたら、あちこちに伸びて、茎も太いしなかなか始末が大変だったから、このぐらいがちょうど良い。
あちこちでセミとウグイスが同時に鳴いている。

Twitterを見ると、山手線が全線が止まっているという、月曜日の朝の通勤ラッシュ時のこれは影響を受けた人が多そう。

週末にできなかった週次レビュー(前週の振り返りと今週のスケジュール・タスク確認、家計簿他)を午前中にやっつける。

夫の仕込んでおいてくれた人参の葉のジェノベーゼソースを使って、フジッリをジェノべソースで和えて、これが朝食。

今日は夫は在宅勤務で、オンライン会議多めのようだ。

先週は以前の仕事関係者に会うことが多かったので、いただいた名刺登録や御礼のメールのやり取りなど。
その関係もあり今週はオンラインの打ち合わせがかなり入っている。

今日もとても暑そう。
ふと庭を見ると、いつも我が家を横切る猫を見かける。
このところ、見かけていなかったけれど、元気そう。
しっかり太っているから、どこかにご飯をくれる家があるのだろう。

じーっと見ていたら、視線を感じたのかこちらを振り向いて、ばっちり目が合っった。
かわいい。
思わず冷蔵庫にあるシラス干しなどあげてしまいたくなるが、飼うわけにもいかないし(そもそも私は結構な猫アレルギーだし、犬もいる)、お隣に大家さんの住む賃貸物件でそんな勝手なこともできない(この猫が我が家の庭を通路にしているのは大家さん公認だと思うのだが)。
何もくれないとわかったのか、そのまま道路に出てしまった。
猫の肉球はこの暑さの中の灼熱のアスファルトに耐えられるのかな…。

午後から緑内障の定期検診に行き、図書館に立ち寄り帰宅。

先週偶然にお会いした以前の仕事の関係者とオンラインで話をし、その会社でマーケティングのマネジメントをできる人を探していて、全部リモートで良いから検討してもらえないか?という話をいただく。
そこの主な上層部のメンバーも良い人ばかりで、よく知っている業界でもあるので自分で言うのもなんだけれど即戦力で動けるとは思う。

今、受けている顧問の仕事も同じようなことをやっているけれど、こちらは本国が日本のプロモーションに金を出す気がないので、特段やることもないし、何もやっていないのに固定で委託料が入ってくるのはありがたいが、そういうのがわりと気分的には荷厄介に感じるタイプなので、楽でお金入ってきてサイコーみたいな感じにならない。

そういうのよりは仕事らしい仕事があって‥というほうが良いのだが。
社員でマネジメント職というのに、どうも食指が動かない。外注でマーケティングやるなら全然良いんだけれどなぁ‥
なんでかなぁ‥、悪い話ではないと思うのだが…と、図書館の帰りに歩きながらぼんやり考える。

晩ごはんを軽く家で食べてから、夫と犬と海岸散歩。
いつもはビールを飲むけれど、今日入った海の家はピニャコラーダがあったので、それをいただく。
夫はハイボールだ。

夫に、こういう仕事の誘いがあってね‥と話しているうちに気がついた。
私は多分、来期のマーケティング戦略とか5カ年計画とか作るのが嫌なんだな…と。
もうそういうのに、ウンザリしてしまっているのだ。

そんなことばかりやっていた時期もあるので、多分人よりそれらしいものを作るのは上手いし早いし、承認を得る交渉するのも得意だと思う。
でも、それは所詮「絵に書いた餅」で、大体のケースは承認されてもその通り実行されることは少ない。
業績が思うようにならなければ、マーケティングやプロモーションは最初に予算カットが入ることが多い。
特に時間のかかるブランド創りなんかは即効性のある、測定しやすいWeb広告やらに下期は変更されて、そんなん思いつきのプロモーションでフランドなど創れない‥ということがしばしばだ。

その組織が駄目というわけではなくて、組織というのはそういうものなのだと思う。何かしらの目標を掲げなければ従業員はどこに向かって走っていいのかわからないし、業績が予定からぶれればその都度トップは変更すべき点は素早く変更しなくてはいかない。
ただ、私はもうそういうのに食傷気味だというだけのことだ。

組織の外にいて、こういうサービスで売上を伸ばしたい、こういう製品の認知度を高めたい、こういうブランドイメージの会社になりたい‥というような話であれば、喜んで話を聞いて、企画を立てて実行と成果まで頑張り抜くモチベーションがあるが、ふんわりした売上計画やら会社の5カ年計画やらのうえに、さらに架空の餅の絵を描くのはなぁ…。

うまく言えないけれど、架空の収穫物の採り入れを他人に説明するよりも、足元の畑を試行錯誤しながら毎日少しでも耕すような仕事のほうが今の自分の暮らしに合っているのだと思う。
という話を夫にすると、珍しく共感してくれた。夫も色々と思うところがあるのだろう。
海を見ながら、お酒を飲んでお散歩して、とりあえず頭の中もまとまったので明日には辞退の返事を返そうと思うと、スッキリした。

昨年同時期の日記は見当たらなかった。
恐らくシングリックス(帯状疱疹の予防ワクチン)で、数日ダウンしてしまい、忙しくて飛ばしたんじゃないかと思う。

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