逗子日記:二〇二六年二月 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

二月某日:ご近所話

今日から七十二候は「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」だが、我が家の周辺ではまだ鶯の鳴き声は聞こえてこない
逗子で最初に暮らした家は、裏側にやたらに広い敷地のある家があり、もう何方も住んでいなかったためか春は鶯が多く、鳴き声がうるさいほどだった
鶯の声もあまりにすごいと騒音なのか‥と知った春

歯の定期検診で歯医者さんへ
こちらの都合によるキャンセルと予約の取れなさで随分間が空いてしまった
口腔内のあちこち触られると出血がいつになく多かった
新たに増えた血圧の薬のせいもあるのかもしれない
どちらにしてももう少しこまめに来ようと次の予約を入れて帰る

入院してすぐにお見舞いのお守りを贈ってくださったご近所さんに遅ればせながら御礼に伺いがてら、くるみ(ミニチュアシュナウザー7歳)のお散歩、ご近所話に花が咲く

先日の雪の日に氏神様の初午祭があったのだが、階段が急なこともあって我が家は行かず、ひょっとして初午祭も中止かな‥と思っていたのだが、今年は子どもたちに餅つきをさせるというイベントを用意したら、寒い中でもかなり親子が集まって餅米が足りなくなったそうだ
逗子では、積極的に地域と関わろうという人が多いことにいつも驚かされる
地域との子育てには、親も地域とのコミュニティ付き合いが必要だけれど、それをできるぐらい暮らしと時間に余裕があるのか地域性なのか

私はどちらも余裕がなくて、典型的にお金を出して済ませたいタイプだったし、周りもそういう人が多かった、「豊かさ」というのは心のゆとりと時間の余白なんだよなぁと思うことが逗子では多い

二月某日:花束みたいな恋をした

ミステリと言う勿れの新刊が電子書籍で配信された
今回の事件は解決まで時間かかりそう、この刊で既にこれまで謎に包まれていた登場人物が出ているが、この謎解きでラストだったら嫌だなぁ

以前、民泊に泊まった際に観た「花束みたいな恋をした」がAmazon Prime Videoにあったので、休憩時に気分転換として細切れに視聴

前回観たときは、夫と一緒だったので、お酒や酒肴の用意しながらで集中して観られなかった
細切れだと映画の細部に注意を向けられ、「なるほどねぇ(靴の変化)」とか「あれねぇ(今村夏子のピクニック)」とか細かい演出に感心しながら観ている
初回の鑑賞では取り上げられている作品を全部追いきれないから、こうやって細切れで何回か観る人が多い映画かも

二月某日:爆弾低気圧

昨日から爆弾マークが出ている低気圧
私の場合は、この低気圧から上昇するところに頭痛が発生することが多いので、かなりダルい


Twitterで気圧に弱い皆さんどうしているかと見てみると、阿鼻叫喚の投稿だらけ…、「祭日なのに〜」という投稿に今日は祭日だと気づく

夫の現場仕事が今日で最終日ということで、お疲れ様ごはんのために今年初めて娘夫婦のお店訪問
酒肴が美味しすぎてメインまで行けず、お酒も私は2合で止めておくほうが良いだろうということで、サクッと終了

退院後、なぜかご馳走に欲情しなくなった、SNSで流れてくる美味しそうでゴージャスな食事もピンとこない、食事への発情期終了か?
今日みたいに少量で工夫を凝らした美味しい酒肴と五臓六腑に染み渡る燗酒をほどほどぐらいが一番で美味しく感じられる
コース料理とかもう楽しめないかもしれない、美味しいものを食べに行くことに熱意を抱けなくなってしまった
これは老化による戦線離脱?それとも色々と贅沢した時期もあったので卒業?

二月某日:ヘンリー・ミンツバーグ

午前中はヘンリー・ミンツバーグを交えた組織に関するシンポジウムのオンラインセミナーに参加


今の仕事に全く関係ないが、山口周氏とミンツバーグ氏のファンなので
ミンツバーグ氏が感心したコープさっぽろの事例はネットで探すとあちこちに関連記事があって興味深かった
山口周氏の「日本の失われた30年」は本当に何か失われたのか?という着眼ポイントや、アメリカもEUも上場企業はどんどん減っているのに、日本だけ増えている話なども頷く点が多かった

私がまだIT業界に席を置いていたときにも、上場しているとR&D(Research and Development)に投資することを株主が反対する(R&Dが売上に反映されるには時間がかかり、ウォール街は四半期単位の数字の成長が好きなのが主な理由)ことから、上場を廃止する会社もあった
企業を分厚く着実に成長させるためには、R&Dに積極的に長期投資し、株主が喜ぶ伸びに時間のかかるビジネスユニットのリストラを辞める…といったことを考えると、上場廃止を検討することも正しいのかもと考えさせられたことを思い出した

組織に勤める人々が日本ではみんな非常に疲れているという問題提起にミンツバーグ氏は、日本だけでなくそれはどこも同じで、今の世界ではお互いの仕事をRespectしなくなっているからという話をしていたが、マイケル・サンデル氏もどこかで似たようなことを書いていた(これはブルーカラーの仕事に対してだった気がするが…)
尊敬されるのはより稼いでいる人…みたいになっているのか、どこの国も

パネルディスカッションというのは自分も登壇したことがあるし、マーケティングの立場で関わったこともあるが、登壇者も様子見&遠慮しがちで、活発で実のある展開に持っていくのは難しいよね、やっぱりというのが全体の感想、企画する側は楽だけどね

午後からは、喘息で通っている地元の呼吸器クリニックへ、喘息は今のところ出ておらず薬もストップしているが、喘息の経過確認と舌下免疫療法があるので数カ月に一度は受診している
花粉の時期で混んでいるかと思ったら空いていて、専門性を出すために「呼吸器クリニック」と出してあるのが、花粉やアレルギーと結びつかないのかな?とふと考える

私のコーチングクライアントの耳鼻科・眼科のお医者さまたちは、花粉の時期は毎年ものすごく忙しそうである
医局を離れて個人で開業する際に、花粉の時期は開業後も医局の手伝いを週にX日するというような約束をさせられるという話を聞いて、民間企業では考えられない縛りだと驚かされたことがある、そのぐらい花粉症に悩まされる人は多く、国民病のようだ。
花粉症に流れる医療費もすごいのでは?

ここでも脳幹出血で入院した話をしたら、「出血から数時間で死んでも不思議じゃない事態ですよ」と言われたが、どうも相変わらずピンとこないのは、後遺症がほとんど感じられないのと救急搬送から入院までずっと意識があったからなのかな

二月某日:胃痛

起きたら珍しく胃痛で、久しぶりに太田胃散
昨日は久しぶりに朝から晩まで夫が在宅で3食全部用意してくれたのだが、どれも油が多くてそれにやられたのだと思う。
自宅の料理の油はそれなりに良いものを使っているので問題ないけれど、昼食に市販の安い冷凍ピザを食べたらなぜかマヨネーズの味が強く、表面の油もギトギトでそれが原因だったのではないかと思う

お店をやっているときは、基本お店の料理の残りや仕込みの一部がそのまま家の食事になっていたのだが、入院した正月から2月末までは臨時休業でその間の料理は夫がメイン担当
休みとなってわずか1ヶ月半で夫は2kg太り、私はお通じが悪くなった。料理番に戻るのは嫌だけれど、そろそろ戻らないと身体に悪そうだ…

午前中は逗子市の特定検診で昨日のクリニックにまた訪問
地方はお金がない‥と言われるが、都内と一番の違いは健康診断の項目の差だとこの検診を受けるたびに思う

図書館に本を返し、予約の本を借りてくる「生きる言葉」
俵万智さんの文章は美しくて軽やかで読みやすいが、決して浅くはない、素敵な音楽を聞いているようだ
自分の予想では、図書館で借りたものをすぐ読み終えて、しばらくしてから急に読み返したくなってKindleで買ってしまう羽目になりそう

いつもお店でお世話になっている酒屋さんに出向き、遅ればせながらの新年のご挨拶
冷酒系はここで仕入れることが多い、こちらは年末に入れておいたのでまだ在庫がそっくり残っている
在庫が手薄なのは焼酎、これは退院の際の栄養指導で、お酒を呑むのならできれば蒸留酒を飲むほうが良いと言われたので、芋焼酎のお湯割りで私が晩酌しているため、なんだか随分と在庫がないのだ‥

芋焼酎は「竃猫」と「八幡」をいつも通り仕入れ、麦焼酎は無一物 (むいちぶつ)の25度の方を入れてみる、麦焼酎は詳しくないのでおすすめを素直に

途中でランチを食べようかと思ったが、まだ胃がその存在を主張しているのでやめておいた、胃というのは普段は身体にあることを忘れがちだけれど、痛くなると突然存在感を発揮する臓器だ
気がつけば逗子のランチも1500円が標準になっているようだ、少し前まで1000円のランチといえば、軽めのコースのようなランチだった気がするけれど…

年始にご予約いただいていたお客様の営むブックカフェにお詫びに伺う
胃が気になるのでコーヒーではなくカフェオレ、それからチーズケーキ

店内に他にお客様がいなかったこともあり、ご主人と一緒に本棚を眺めながら、「あれは最高ですね」とか「あの作家は私は残念ながら良さがイマイチわからなくて…」とか、「この本は若いころ読んで衝撃を受けました」とか色々と話していたら、間違って複数買ってしまった本があるので、良かったらと言われて、何冊も本を持たされて帰ってきた
お詫びに行ったのか、お貰いに行ったのか…

いただいてきた本たち

帰宅して卵粥を炊く

14時過ぎて夕飯近くではあるけれど、消化も良いので大丈夫でしょう、生姜を入れると一段格が上がった感じ

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