第1回読書会(サードプレイス)開催報告

米国のトランプ大統領が来日された暑い1日2019年5月25日に開催した第一回読書会(サードプレイス)のご報告です。

この読書会については、以下の記事のいくつかのリンクから、関連記事を読むことができますので、ご興味ある方はまずはこちらからどうぞ。

第1回読書会 申込受付開始

今回取り上げた「わかったつもり」という本の選定は、とっても良かったような気がします。

この本は、まず最初に小学校2年生の教科書に掲載されていた「もしもしお母さん」という猫の親子の物語を読むところから始まります。

この最初のつかみが本当によくて、ここから、「あれ?こんな簡単な文章なのに、読めていないかも?」と読み終えたときには、わかった気でいたのが、じつは「わかったつもり」だった‥というのを実感して、一気にこの本を読むモチベーションを高めてくれます。

第一回目の開催ということ、初対面の方が大半であることから、最初はお互いにお互いを紹介し合う「他己紹介」というところから始まり、場の空気が温まったところから、ファシリテーターをはさみながらそれぞれの本の感想を述べ合うという形になりました。

誰かの意見に、また誰かが刺激され、反応されという形でどんどん進み、あっという間の1時間半となりました。

私自身が、非常に興味深かったのは、新しいことを学びたいと思って、本を読んでいるはずなのに、自分の解釈や思い込みが深すぎて、自分の知識の確認になってしまっており、実は学びになっていないかも‥といった自身の日々の読書の振り返りや、職場の若手が何かいつもズレているのは、ここに書いてある「わかったつもり」だからかも?と思い至ったというような、普段の生活と照らし合わせて考えてみた方など、自分だけでは感じ取れなかったことをたくさん聴くことができて、私自身の「わかったつもり」からも少し抜け出すことができました。

中でもふわふわしたJapanという歌を思い出したという方がいらして、私は全く知らなかったのですが、後ほど検索したところYoutubeに上がっていました。
ああ、なるほど!と腑に落ちました。

終了後は、大半の方がランチへも参加してくださり、こちらは会場であった日比谷図書文化館から近い、ツギハギ春秋・日比谷での個室でのお食事となりました。

こちらでもまた、本の話からどんどん話が広がり、色んな話題へと広がっていきました。

本当は会の写真もアップしたかったのですが、運営側が参加者としてすっかり楽しんでしまい、写真を撮り忘れてしました…。

ということで、会の雰囲気をお伝えするために、終了後にいただいたアンケートコメントを一部掲載させていただきます。

共感したり、異なる視点や感じ方に感心したり、本の話題を通じて他業界のお話を聞けたりして、短いながら楽しく有意義な時間でした。同じ本を読むという共通項のおかげで、初対面の方と親しくお話ができたのも新鮮で、本の楽しみ方が広がった気がします。

読書会に参加するのは初めてで、正直迷った末に申し込みましたが、リラックスして参加することができ、こうした機会への参加のハードルが下がったように思います。今回は予定があって食事には参加できなかったのですが、皆さんとお話もしてみたかったです。セッティング、ありがとうございました。 ところで、「サードプレイス」という名前はとてもいいと思いました。

初めは、ドキドキでした。自分自身、本を読んだつもりになっていることが多いので、この本を読んでの皆さんの意見やお話に共感できたことや、感心させられるお話など、聞くことが出来ました。この本についても、読んだつもりになっていたかもしれません(笑)

ゆったりと考えることができ非日常的な場を楽しむことができました。ありがとうございました。

読書とは直接関係ないのですが、職場でもなく、友人関係や身内以外の離れた人とじっくりと話をする機会というのは、貴重だなと感じました。
利害関係のない第三者だから、解釈を加えず、相手の意図を探らず、まっすぐに相手の話に耳を傾けたり、いろいろな利害を考えずに話ができる場というのはありそうでないような気がします。

ランチ会では、本というフィルターを通しながら、人生の話ができるような場であってほしいというご意見もあり、そういっ場は確かに求めている人は多いだろうなぁと気付かされました。

次回は、2019年8月24日(土)を予定しています。 場所はと課題図書が現在調整中(東京23区内)です。

次回開催については詳細決定しだい、またこちらのサイトでご案内してまいりまので、どうぞ今しばらくお待ち下さい。

学生たちに向かって僕が感じたり考えたりしたことを具体的な言葉でわかりやすく説明したり、黒板に図解したり、細部の意味について論争したりしているうちに、それまで自分でもよくわからなかったことがふと見えてきたり、あるいは彼らの提出する意見や質問に「なるほど、そういうものの見方、考え方もあるんだな」と触発されたりすることも少なからずあった。僕はどちらかといえば学究的な人間ではないし、学問としての文学というものに興味を持ったことはほとんどないし、文学というのは結局は個人的な営みであり解析不能なものだと思って生きている人間なので、こういう集団討議に果して意味があるのかなあといささか心配だったのだけれど、回を重ねるうちにクラスに出ることがだんだん楽しくなってきた。
『やがて哀しき外国語 (講談社文庫)』(村上春樹 著)

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