逗子日記:二〇二一年十一月 虹蔵不見(にじかくれてみえず)

昨夜の風はやんで、静かな晴天の朝。

そのわりに爽やかではないのは、気圧の変動による頭痛が久しぶりに重たいから。
五苓散では弱そうなので、バファリンも追加。

二番目の孫が産まれる日時が、自然分娩のため当たり前なのだがはっきり見えず、どうもそのことが気にかかってこのところ、眠りが浅いようだ。
何度も目が覚めるし、やけに夢を見るのもそのせいだろう。

どうにもスケジュールが決まらないものに弱い性格はいつまで経ってもなおらない。
ルーティンがきちんとした決まりきった面白みのない生活が好きなんだが、その一方で毎日同じオフィス同じ時間に通うのがどうにもできない‥とか、自分でもよくわからん…と思いながら、朝一番の生姜湯をのむ。

海からの湿気と風が強すぎる日が多い逗子では数少ないお洗濯日和の日に限って、洗濯物の少ない我が家。
天気と洗濯物の量がうまく噛み合っていない。

先日ポチ(夫)が大量に買ってきて、全く美味しくなかった冷凍の鮭。
焼き魚として、主菜にするのはどうにも‥という感じだったので、まとめてグリルで焼いて、手でほぐして鮭フレークになった。
今朝の朝食はこの鮭とキャベツのペペロンチーノを出してくれた。ツナと合わせるよりもずっと美味しい。

早めの忘年会に出たポチが、「新橋ってやっぱり楽しいなぁ‥」と久しぶりの東京の繁華街の話をしてくれる。
コロナが落ち着いて、新橋の夜はかなりの人出だったようだ。

逗子だと夏など日中は観光客が多くても、お勤め帰りの集団が夜にわーっといる光景などまず見ることがない。
私も先月、中央区の客先に訪問した際に昼休みに一斉にサラリーマンが街中をウロウロしているのを見て、かなり不思議な気分がしたものだ。
スーツ姿のグループを見かけることがそもそも逗子ではかなり少ないからか‥、と気がついた。

ポチはこちらに住んでから初めての電車通勤で、エスカレータの片側を歩く人達を見て久しぶり過ぎて驚いたようだ。
私達が電車を使うのは、たまの買い物のために横浜や大船に出るぐらいで、平日の日中とかお休みの日ぐらいだけなので、急ぐ人も少ないし、基本空いているからねぇ。
しかも月に1回あるかないかしか、電車にも乗らない。

東京に暮らすってお金があれば楽しい場所だよなぁ‥とポチの話を聞きながら思い出す。
それと同時にお金が欲しくなる街でもあるんだよね。
だからいつもちょっと、不足感みたいなのがあるんだよね、なんかもうちょっと何かが足りない‥みたいな

ポチが夕方までオンライン会議だったので、ポチの代わりにくるみ(ミニチュアシュナウザー 3歳半)と散歩に出る。
夕陽が沈む前に、蘆花公園に立ち寄って紅葉を眺めてくる。だいぶ紅葉ならぬ黄葉してきた。

そのまま逗子海岸に出る。風も穏やかで気温も高め、今日が年内最後のチェアリング日和だったかな、ひょっとして。

明日から本格的に冬のお天気になるそうですね‥とお散歩中のあちこちの方から声を掛けられる。

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