逗子日記:二〇二二年十月 鴻雁来 (こうがんきたる)

5時半起床。
昨日に続き、朝の気温が15度以下のため、くるみ(ミニチュアシュナウザー 4歳)も布団の中で私のとなりにぴったりとくっついて枕をして寝ている。

天気予報を見ると、昨日は11月下旬〜12月上旬の寒さというお天気だったけれど、今日は雨も上がって最高気温も24℃となるようだ(昨日より+8℃)
急いで散歩に行く必要もないので、朝ごはんを食べてから出掛けよう。

昨日の朝から夫は出張のため、自炊続き。
今朝は、冷凍しておいたベジブロスに冷凍しておいたキノコのストック(しめじ、エリンギ、まいたけ等)を一掴みいれて、お味噌汁を作り、白ごはんにバターと塩昆布をのせて、薄く細切りにしたピーマンを載せてビーマン丼。朝から白米の丼ご飯を食べるってどうなんだろう‥と思いながら。

洗い物ついでにぬか床をかき混ぜる。寒くなったので、ちょくちょく冷蔵庫に入れる気づかいが減ったのが地味に嬉しい。
漬けておいたキュウリと人参を取り出して、地場産の小さな赤いラディッシュを投入。
寒い時期はぬか床を休ませるという家も多いけれど、私はそのまま継続している。むしろ漬かりがゆっくりになるし、朝晩かき混ぜていたのが一度で済むのもありがたい。

冷蔵庫には小松菜が大量に残っているので、夜は豚肉を買ってきて常夜鍋にしよう。
あとは地場産のじゃがいも(きたあかり)がこれまた結構量があるので、気が向いたらなにか日持ちするものを作ろう。
どちらにしても、買い物には行く必要がありそうなので、直売所でも見てこようかな。

遅めに出たので長めの散歩。風もそう強くなく、寒さも緩んだせいか逗子海岸はマリンスポーツを楽しむ人が多い。


ご近所の犬仲間の方にお会いして、一緒にお散歩しながらおしゃべり。
大学生の双子のお子さんたちのお話になり、2人ともやりたいことがハッキリしているようで、すごいなぁと思う。お金がかかってしょうがない‥というが、子どもたちにやりたいことがあって、それを応援できるだけの経済力が親にあるって、なかなか素晴らしいことだろう。

50歳を過ぎて、今更考えてもしょうがないが、やりたいことなどあったことがない。やりたくないことだけは山ほどあって、そこから逃げることに関してだけは、人より多く努力したかもしれないなぁ‥。仕事なんかはその典型だろう。

自宅で家事をしていたら、なんだか突然頭痛がしてきて、なんだろう‥と思ったら気圧の影響らしい。
布団に潜り込み、「小説8050」を読む。
一度ザーッと読んでいるけれど、読み返したくなって。名門中学似通っていた頃に、いじめが原因で引きこもりになった20歳の少年とその家族の話。
どこまでいっても、多分主人公だと思われる父親が自分の問題点を認めない点が妙にリアル。

いじめの問題というのは、昔も今も変わらずなくならないけれど以前より深刻化しているだろうとこの小説を読んで思う。
デジタルカメラで相手の嫌がる写真を撮って一瞬で拡散できたり、同じように悪口も一瞬で拡散できる。レイプドラッグと呼ばれるような睡眠薬も以前はそもそも調達方法がわからなかったけれど、ネットで買う方法もある。デジタル化されたデータはいつまでも残るから、以前はクラス替えや学校が変わったら終わったいじめがいつまで経っても続いてしまう。
より深刻なダメージを与えるツールを手に入れることが簡単にできるようになってしまった。でも、昔も今も精神年齢は子どもで、今は軽い気持ちで凶器を振りかざすからどんどん悲惨なことが起きる。

クリーニング屋さんとスーパーへ出かける。
お昼を食べていないことに気がついて、目についた銀だこのインスタント焼きそばを買う。
あまりお腹は空いていないけれど、夕方歯医者だから食べておかないとあとでお腹が空いて機嫌が悪くなりそうなので、食べておく。
どこが銀だこ風なのか、イマイチよくわからないが、じゃぁどんな味を期待していたのか‥と聞かれると、これまたよくわからない。とにかく「これじゃない・・・」感が残る。

早めに二度目の散歩に出て、ついでに市役所のブックポストに図書館の本を返却してくる。逗子・葉山駅周辺はトレッキングを終えて、駅に向かうと見える人たちが多い。

歯医者でインプラントのセカンドオピニオンを聞いてくる。
ここの歯医者さんは残せるものはできるだけ残しましょうという方針らしく、その前に聞いた歯医者さんとは話がだいぶ違う。
一度に全部片付けてしまいたいのはあるが、子宮頸がんのときに手術を前提としていたガンを、そのときに当番の先生が少し待ってみましょうと言われて、待ったらガンが消えたというのを経験しているので、なんでもざーっと片付けるのが良いわけでもないらしい‥と思った。
手術同様に抜歯も2本同時にやればカラダの負担もあるだろうしな‥と少し考えることにする。

自宅に戻ったらなんだかすっかり疲れてしまって、ご飯を食べる気力なし。
すぐにでも寝てしまいたいがまだ18時半。
いくらなんでも‥ということで、図書館で借りてきた「東京會舘とわたし 旧館」を読みながら、ホットミルクを飲んで、20時過ぎまで頑張って起きて就寝。

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