逗子日記:二〇二三年九月 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

夕べはコーチング仲間が逗子まで遊びにきてくれて、おそらく10年ぶりぐらいに一緒にワインを飲んだ。
オーガニックのワインだったせいか、二日酔いはないようだけれど、今朝の健康診断のことはすっかり忘れて杯を重ねてしまった。
まぁ、健康診断は通常の状態を見せるのが良いほうがいいだろう。でも、先生に怒られるのは嫌だなぁ…などと、考えながらぼんやり起床。

わずかに読み残していた「マリアージュ~神の雫 最終章~」を読み終える。
Kindle Unlimitedで全部読めたのは有り難いけれど、長かった。
ワインは普通に好きだけれど、銘柄とか葡萄の種類とか全く覚えたいと感じないので、このあたりの知識は読んでも全然残っていない。
酒の上手い不味いは、誰と呑むかで、私の場合は随分と変わってしまうのでどの酒を選ぶかよりも、誰と呑むかのほうがずっと大切だから、ワインに限らず銘柄とか全然覚えられない。

幸田文もどこかの随筆に書いていたけれど、「美味しい」を言葉で表現するのってとても難しい。
「神の雫」を読んで、ワインを表す表現をあれこれ知った。
味や香りを言語化しようとするワインが、他のお酒よりも教養や文化に結びつけられやすい理由はそこにあるのかも。

健康診断前は、朝ごはんが食べられないのがツラい。
とはいえ、逗子市の健康診断って23区の検診に比べると、かなり貧弱なので、あっという間に済む。

終わって、マクドナルドで朝マック。検診後の楽しみ。
カフェラテを飲みながら、筒井康隆の「文学部唯野教授」をKindleで読む。
出版された当時すぐにハードカバーで読んだので、うっすらとストーリーは憶えている。1990年の19歳だった私はこの本の文学論は多分、大半よくわかっていなかっただろう。
それでも、やっぱり筒井康隆って天才だと感じたのだと思う。
私のなかで「天才」という言葉で思い浮かぶのは、筒井康隆その人のみだ。

わからないと思いつつも楽しく読めて、その当時は記憶力も良いのでこの本に登場する評論家や作家の名前も頭に残っていたんだろうと思う。
その後に河出書房新社の池澤夏樹監修の世界文学全集を読んだのも、こういうところから影響を受けているんだろうと思う。

夜は中秋の名月を海岸に眺めに行こうと夫が言うので、カルディでサングリアとそれに合いそうなスナックを選び、晩ごはん用の買い物をしにスズキヤに立ち寄って帰宅。
キーマカレーを煮込み、これを早めに食べてから出かけることにする。

全体に頭もカラダもうまく動かないのは、気圧の影響と満月の影響もありそうだ。どうにもぼんやりしている。

随分と日が短く感じられるようになってきた。
ここ数日残暑厳しいという感じだったけれど、明日からは気温も下がってくる様子。

外で飲むには今晩ぐらいのお天気はちょうどよくて、同じように中秋の名月を眺めようと海岸波打ち際にテントや椅子を持ち込んでいる人たちを何組か見かけた。

光を放つ大きな満月は本当に美しくて、この明るさが月自身が光るのでなく、太陽の光の反射だとは思えないねぇと言いながら、やけに人工的な甘さのサングリアを2人で飲み、やっぱりサングリアは家で作ろうという結論になる。

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もうすぐ9月も終わりで、今年も残すところ3ヶ月。
今年の我が家は大きなニュースがほとんどなくて、とにかく夫が忙しかったという話しかない。
梅の実がたくさん採れたとか、洗濯機が二層式にに変わったとかそんな地味な話ばかりだが、悪いニュースもなくて、それはそれで有り難いかもという話を飲みながらする。

夫の会社は来期の組織再編に入って、あれ?その管掌範囲の変更だと、ほとんど家にいないのでは?という流れに。
「そもそも週末婚がベストだって言ってたじゃん」と夫はいうが、まぁそれはベストだけれど、その場合は曜日固定して、そこ以外は帰ってこないというのが有り難い。
予定がコロコロ変わって、居たり居なかったりされると家事がとってもやりにくいのだ。

もう一つは、今以上に夫が家に居ないとなると、長時間の留守番がストレスな犬のために、外に出る仕事は受けられないということで、来年春以降、私が何で稼ぐかを結構真面目に考えなくてはならない。
リモートでBtoB周りの仕事を引き受けるのは、信頼関係を作るのに時間がかかりすぎて、短期で成果を上げるのになかなか難しいし、そもそもリモートだとあまり楽しくない。

楽しくないことでも必要ならやる‥というのが、どうにも飲み込めないのは、私にとって仕事は趣味と遊びの要素が強いからなんだろう。
繰り返し同じことやって稼ぐなら、全然関係ない仕事でご近所に短時間のパートに出るほうがきっと楽しいだろうな〜などと、妄想する。
未経験のパートは楽しそうだが、必要額に達するにはパートだけじゃ無理だろうから、まぁ両方やってハイブリッドにするのが落としどころかなぁ…。

昨年同時期

いわき日記 二〇二二年九月 蟄虫坏戸 (むしかくれてとをふさぐ)

昨年のこの時期に行った展覧会は展覧会も良かったけれど、1日の短い地方旅行という面でも気持ちがのんびりしてとても楽しかった。
夫が忙しいとこうして犬を置いて、一人で遊ぶというのが全然できないのがつまらない。
一方で、夫と一緒に遊べないのはあまり気にならないのは、なんだかんだ未だに一緒に過ごすのが、友達感覚で遊んでいるような印象だからだろう。一緒に家で普通に暮しているだけで充分楽しい。
我が家の場合、夫婦でいる期間よりも、友達でいた期間のほうが何倍も長く、そこから夫婦の期間のほうが長くなるには、相当二人共が長生きじゃないと無理だろう。

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