会社への貢献

個人事業主として、独立して二年目。

一年目はコーチングの他に、マーケティングの手伝い、ファシリテーション関連の仕事、それから以前勤務していた会社の法人営業の仕事などをしていた。
二年目は、法人営業の仕事が段々重くなってきたので、コーチング+法人営業だけでやってきて、現在に至る。

来年2月からはこの法人営業の仕事を撤退すると夏前から決めていた。

理由としては、まず海外出張の増加、電話会議、会食の増加など時間の制約が徐々に増えてきたこと。
この業務を引き受けた当初はチームのミッションは、私以外の担当者寄りだったものが、気がつけばUS本社の方針が変わり、売上重視となり、チームの主要なミッションは私の仕事…ということになってきて、こうなってくると当初週1日だけ出社という話で、あとは自分のペースでという話が吹っ飛び、まぁ正直責任も重たくなってきてしまった。

これじゃぁコーチングやる暇ないし、クライアントが予約できる時間に制限がどうしてもでてきてしまい、本末転倒ということで、上半期が終わった時点で抜けることにした。

…とここまでは実は前置き。

辞めるとなれば、当然、後任に引継ぎがあるので、色々と自分の仕事を振返ることになる。

こうして改めて、振返ってみると、直属の上司はもちろん、アメリカ本社のチームからも、そして取引先にも随分可愛がられてきたおかげで自分の仕事は成り立っていたのだ…ということがよくわかる。
で、そのことに大変感謝する…というところまでは、すごく良かったのだけれど…。

どうも私の仕事のやり方が、かなり私のパーソナルな部分で実はやっていて、どうにもマニュアル化、引継ぎがうまくできないのである。
簡単な例で言うと、新しいプログラムが導入された、それを取引先に納得してもらったり、取り組んでもらったりするという仕事があったとする。

話すべきことはABCと決まっているので、ABCを伝えるというところまでは、良いんだけれど…、そこから先、相手を動かすためにはどうすれば良いのか…というのが伝えきれない。

…と言うか、私と相手の間にこれまでの付き合いからの信頼関係があるから相手は動いてくれるのであって、未だ信頼関係が生まれていない後任者との間では難しいのだ。

じゃぁ、その信頼関係ってどう作るのよ?

…と言うと、うーん、これが一日一日相手と真摯に向かう、相手の立場を考えつつ自分のやり遂げるべきことを考え、Win-Winの道を探る…ということぐらいしかなくて、困ってしまう。
それに私と同じやり方が後任にとって、良いかどうかもよくわからない。

替わりになる人材を見つけることが難しいポジションに就いているというのは、その本人とってはありがたいことだし、そのおかげで自分の価値を職場で出すことができて、キャリアも築くことができる。

でも、一方で会社にとってはどうなのかな?としみじみ思ってしまったのが今回の件。
信頼関係を作るって法人営業と言う仕事の中ですごく大事にしてきたけれど、そのことが引き継ぎを厄介にしてしまい、結局、私は会社に貢献したようで、実はかえって問題を作ってしまったかなぁ。。。。とちょっと考えこんでいる。

追記:上記は2008年に書いた記事。
結局このタイミングでは抜けきれず、その分たっぷり休みをもらったりして、なだめすかされて、それから上司が先に抜けてしまって、チームが混乱したりしてしまったため、そこから3年ぐらいこの仕事に関わっていた。

そして私は相変わらず属人的な仕事をしている。
結局のところ、正社員ではない人間に重要な仕事を任せるというのは、正社員を育てる人がいなかったり、時間が掛かり過ぎたりするために、私のところに依頼がくるのだから…と思うようにして、だとしたら一番成果が早く上がるのはやっぱり自分のパーソナリティを活かすしかないという結論に至るようになった。

とは言え、最近は途中の経緯がよくわかるようできるだけ、文章化、ドキュメント化を心がけたり、業務日報をつけるようにしたりしている。

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