出張明け

出張先の福岡は寒かった。
九州というと暖かいイメージがあったのだが、福岡は雪も降るし、今回の出張では、私の暮らす東京の街よりもずっと寒く感じた。
自宅近くの駅から、公園に入ると銀杏の葉っぱがすっかり落ちていた。
ああ、本当に本当に冬なんだなと思う。

自宅に戻るといつものことだが、ぐちゃぐちゃな状態。
新聞と郵便物まで集合ポストにたくさん溜められている。
洗濯物もたまっている。
やれやれ・・・・。福岡のホテルに戻りたくなった。

昨晩はよく眠れなかったので、少し横になる。
喜んで犬がベッドに上がってきてまとわりつく。
頭の周囲をうろうろと歩くので、髪の毛が引っ張られてとても痛い。
もう一度、ホテルのベッドに戻りたくなる。

それでも、お腹のあたりで犬が丸くなり始めると、ああやっぱり家がいいやと思う。

午睡から目が覚めて、お茶を淹れて、お土産に買ってきたお菓子(ここは福岡だってわかっていても、ついつい買わずにはいられなかった福砂屋のカステラ)を娘と食べ、あれこれと他愛のないおしゃべりをする。
ああやっぱり家がいいやともう一度思う。

夫の作った夕飯を食べる時に、きっともう一度同じことを思うだろう。

この記事は2020年7月5日に加筆修正の上、アップしました。

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