Weekly Review – week 35th, 2022

この週末で海の家は終了。
蝉の声が秋の虫の音に徐々に代わってきました。
季節の移り変わりをゆっくり味わいたいところですが、とにかく仕事の忙しい週でした。

そんな中にも愉しみもいくつもあり、鵠沼に転居したお友達一家を家族で訪ね、犬たちとともに鵠沼海岸を楽しみ、病院の定期検診のため、東京へ行き飲み歩いたり、週末には若い友人が泊まりがけて遊びにきてくれたりと、久しぶりにリアルに色んな人と逢った週でした。

週末には読書会もあり、本の話題から本を媒介にしてあちこちの話題に飛び、色々と考えさせられることの多い実りの多い会でした。

受付開始:サードプレイス #18 課題本「ふだんづかいの倫理学 」

ブログ記事

逗子日記:二〇二二年九月 禾乃登 (こくものすなわちみのる)

逗子日記:二〇二二年九月 禾乃登 (こくものすなわちみのる)

この日に酔っ払って失くしたと思った傘は、友人の店に置き忘れていたことが後に判明。友人の店は閉店作業を進めているというのに、なんて迷惑な私‥。平謝りの連絡を入れました。

正直不動産15

もうマンガというよりも、不動産取引についてのマンガ仕立ての教科書みたいな感じになってきましたが、それでも充分面白いです。
不動産取引みたいに、プロと素人で持っている情報量が全く違う商売ってビジネスとして儲かるんだよなぁ‥といつも思いながら読んでいますが、他にどんなビジネスあるかなぁ。ネットの充実は情報量の差をどんどん無くしていきますから、パッと思いつかない。

再読:アンの愛情

レドモンド大学に進学したアンの大学生活を綴った巻。
アンが学友たちと暮らす「パティの家」。グリーン・ゲイブルズももちろんそうすが、その後に続く、柳風荘、夢の家、炉辺荘…。それぞれの家の間取り図が見てみたいのですが、そういう本はないのかなぁ。英語ならありそうな気もするのですが…。

再読:アンの幸福

医学の勉強するギルバートへサマーサイドで校長を務めるアンが綴る手紙形式のこの巻は、アンのシリーズの中でも私の大好きな巻で繰り返し読んでいるお気に入りの一冊。

キャサリン・ブルック、レベッカ・デュー、エリザベスなどサマーサイドの登場人物もグリーン・ゲイブルズに負けず劣らず魅力的。

ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした

図書館から借りてきた一冊。著者の本を読むのはこれが2冊目です。
いわゆる自給自足生活の話ですが、この時代にネットワークからも完全に離れて暮らすってなかなかすごいです。
電気をほとんど使わない稲垣えみ子さんだって、パソコン使ってますしね。

この本を読んで、自分がPCもスマホも固定電話ももたず、ネットワークを使わないこの人のような暮らしになったら、誰とつながりが保っていられるだろう‥と考えてみたら、以外に親戚付き合いみたいなのは残るのかもしれない‥気が。そもそもちょくちょく会うわけでもないから、ハガキのやり取りぐらいがちょうどいい距離感で、あとは法事の連絡とかなら、特に急ぎでやり取りする必要はなさそうなので。

友人関係で残りそうなのは、正直2人ぐらいしか思い当たらず。これはこの2人がもっとも関係が深いというよりも、彼女たちの暮らしに手紙のやり取りをするという時間がそもそも組み込まれていたり、そもそもSNSをまったく使わず‥というような暮らしを今もしているからで、こういってはなんだけれどバタバタ暮らしてないから、そう感じるのだと思うのです。
実際は彼女たちだって、手紙のやり取りで会うまでの算段をつけるというのは、相当に面倒だからその面倒さをかけてまで、私と付き合ってくれるかは全然わからないんですけれど。

他の友人たちは、今のように逗子に暮らしてもわざわざ遊びにきてくれたりはするけれど、大半は忙しい人たちなので、簡易な連絡手段がなくなってしまえば、友情の濃さ薄さの問題ではなくリソースとかキャパとかの問題で自然に消滅していくことになるのではないかなーと思うのです。
こちらから手紙を送っても、手紙の返事を書くというのは結構心理的ハードルが高いし、実際に会うのに日程の調整もすべて郵便を通じてってかなり難しいですよね。忙しい人はいつもスケジュールいっぱいだし…、調整している間に埋まってしまいそうな気がします。

世の中から忘れられてしまったなと思う反面で、往々にして遠方に住んでおり関係を深めようがない人たちとのやりとりに、これ以上忙殺されずに済むという開放感も入り混じった、妙な気分である。
それでもなお届く手紙は、本当に連絡をとりたがっている人からのものが多い。不便さは強力なフィルターなり

ふだんづかいの倫理学

読書会で取り上げなければ、多分ずっと積読本として本棚に鎮座していた本でした。
この本を読んでみて、なぜ積読本が生まれてくるのが少しわかりました。

1. 読み始める。うむ面白い。これはじっくり読みたい

2. さらに読み進める。ああ、これは奥深い。腰をすえて読みたい

3. じっくり読みたいので、時間のあるときに読もう

4. 積読

ということで、読み応えがある本、読むべき本、読みたい本…という3点が揃ったほど積読化していく流れのようです。
そして、時間のあるとき‥なんていうのは一生やってこない‥。「時間はつくるもの」なんですよ…というのが結論です。

この本自体の話をすると、政治、経済から身近な人間関係、これはどこに軸をおいて考えると整理しやすいかな‥とまず考えるのにとても良い本でした。
何度か読まないと咀嚼するのはとても無理ですが、読書会で取り上げたおかげでとりあえず通読できたので、そこはなんとか行けそうな気がします。

〆太よ

若い頃から大好きだった原田宗典さんの小説。長いこと作品が出ていなかったのですが、この作品を読んで、復活!という文字が浮かびました。
初期の繊細さにしっかりしたストーリの骨格、魅力的な登場人物とが組み合わされて、本当に魅力的。今年ベスト5に入る作品です。

ヤク中の主人公・東洋一、盲目で複雑な家庭の〆太、スケールがやけに大きい遊び人の西田さん、主人公の初恋の人でもあり性交を芸術にまで高める金田香が織りなす物語には、なんとオウム真理教の話まで入り混じって、一気に読ませます。

目の見えない〆太の部屋の蛍光灯を主人公が替えるシーンがとても好き。

この人の作品を読むと、いつも人間って「弱い」のか「強い」のかよくわからん‥と感じます。とても人間臭いんです。この人の作品。

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