逗子日記:二〇二三年十二月 鱖魚群 (さけのうおむらがる)

カーテンを開けると坪庭の紅葉がすっかり葉を落としていた。ここ数日風が強い日が続いたせいだろう。
なかなか寒さが訪れず、ようやく少しずつ黄色くなってきたと思っていたら、赤くなる前に終わってしまい少し淋しい。

昨日は12月半ばだというのに、最低気温は17度、最高気温は21度という陽気で半袖の人も多かった。
そのせいか、庭の水仙の蕾は急に大きくなっている。
いつもは遅い我が家の山茶花も、庭の真ん中にある低木のものは花を開かせ始めた。

朝ごはんは、玄米が余っていたので、大根のぬか漬けと葉唐辛子の佃煮を刻んで、じゃこを入れたチャーハンを作る。
夫の作るチャーハンは、あれこれ味付けをするけれど、私は台所の余り物ですでに味がついているものを刻んで混ぜ込むチャーハンが好き。
アルモンデというやつだ。
夫のいないときの食事はつねにアルモンデになる(買い物に出るのが面倒くさいので)

このところ週末の朝の犬の散歩は、朝ごはんを終えてから、温かい時間にゆっくりめに久木方面に出かけ、私のお気に入りの平屋を何軒か眺め、帰りはovensさんに寄って、お昼用のパンを買って帰るというのが、私とくるみ(ミニチュア・シュナウザー 5歳)のお気に入りのコース。

海岸嫌いのくるみは、あまり歩かせてもらえない久木をパトロールするのが大好きだ。
私が買い物をしている間にパン屋さんの前でお留守番をすれば、お店から出てきた私にボーロのおやつがもらえるのも気に入っている様子。

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買ってきたパンと自宅で淹れた珈琲を縁側でいただくのが、このところの私の自分ご褒美。
外はまだまだ風が強く、昨日温かったせいか、やけに風が冷たく感じるけれど、縁側はポカポカで至福の時間だ。

午後からは、オンラインで製本ワークショップ。
卒業制作で修繕した本を出すというのを制作物の1つに入れるにあたり、参加。
今回のワークショップは、文庫本の表紙・背表紙・裏表紙を剥がして、新たな表紙・背表紙・裏表紙を厚紙と布を使って作るというもの。

オンラインと教室で同時開催。
作業場だと作業もしやすいし、アシスタントの方もついているので、おそらく時間的にギリギリ間に合いそうだけれど、オンラインで受講しているとかなり時間がタイト。

作業そのものは難しくはないけれど、1つ1つの作業が正確じゃないと仕上がりがうまくいかないので、この授業時間だと私にはかなりきつかったけれど、サイズの決め方とか色々な道具の使い方とかのコツみたいなのはよくわかったので、とっても参考になった。

この手の作業は道具もいるし、場所も必要。
美術であれこれやりたい人が美大に行くのは、教わるだけじゃなくて、制作のときの作業のし易さも大きいのだろう。チャレンジできる幅が大きく広がる。
今回は伊勢木綿の着物を仕立てたときのあまり布を使ったので、格子柄になったけれど、格子柄はズレが目立つ。
プリント柄のほうが、本のイメージも合わせやすくてやりやすそう。

半日集中して作業して楽しかった。
卒業制作のなかでやろうやろうと思って、材料やら参考になるメディア類は集めてあったけれど、なかなか始めるまでが億劫だったけれど、ようやく動き出せてスッキリした感じ。

午後に夫が帰宅してきて、犬の散歩に行き、夜はキムチ鍋を作ってくれた。

今週は犬のお世話係はすべて任せられそうなので、ようやく集中してあれこれ作業に取り組めそう。

今日は気圧もめちゃくちゃで以前なら絶対終日寝込んでいたパターンだけれど、漢方があっているおかげで、寝込んで終日何もできず‥というのがなくなったのが本当に有り難い。

この週日寝込むというのがあったために、なんでも前倒しでやっておかなきゃいけないというのが結構心理的にプレッシャーできつかった。

昨年同時期

逗子日記:二〇二二年一二月 鱖魚群 (さけのうおむらがる)

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