逗子日記:二〇二四年一月 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

4時に目覚ましで起きる。
このところ、忙しいので4時に目覚ましをセットして起きるようにしている。
大体そのぐらいに自然に目が覚めるのだけれど(大体21時前後に寝ているので)、寒いと二度寝してしまって、次に起きたら6時過ぎでした…というのがたまにあるので。

なんだか昨日から腰に違和感があって、不安な感じ。
まずは長風呂で温まるかな。

夫の代わりに玄米を土鍋で炊いて、昨夜の洗い物を食器棚に入れ、糠味噌をかき混ぜる。今朝のぬか漬けは、人参ときゅうり。
交代で干しておいた大根を、糠に漬ける。
数日干して水分の抜けた大根を漬けると、うまくいくと沢庵みたいな感じになる。沢庵って買うと高いし、量が多くて途中で飽きちゃうので、最近はもっぱらこのやり方。
大根を5cm幅程度の輪切りにして、さらに半分にしてネットで干すだけなので、大根を縛る必要もなくて楽ちん。

稲垣えみ子さんはこの干し方で大根おろしを作ると、味が凝縮されてとても美味しいと本に書いていたけれど、まだ試したことはない…やってみたい。

6時を過ぎると夫とくるみ(ミニチュア・シュナウザー5歳)が、散歩に出るので、その時間に縁側で休憩をするのがここ数日の習慣になっている。
お香を焚いてぼんやり庭を眺めながら、はちみつに漬けた生姜をお湯で割ったものをすする。

この時間に少しずつ読んでいるのは、何度も読み返しているメイ・サートンの「独り居の日記」
私が読んでいるのは、新装版ではなくもちろん随分と昔の装丁の版。30代の頃から何度か読んでいるが、著者が日記を書いた年齢に追いついてくると、自分の共感する部分が変化していき、それに気づくたびに笑みが浮かぶ。

朝食を終えると、洗い物をして布団を畳んで夫は出勤。
私は干したミカンの皮を入れたお風呂に入りながら、読みかけになっているタレブの「身銭を切れ」をKindleで読む。
ピケティもピンカーもこの人にかかればボロクソだ。なんだか最近、知識人が世の中を悪くしているそもそもの元凶だという主張の本によく当たる気がする。
金持ちが問題なんじゃない、リスクをとって商売で当てた金持ちは良いけれど、なんのリスクも取らない高学歴エリートは世間もわかっていないし、ろくなことをしやしない…みたいなのをよく目にする気がする。

身体が温まっているうちに、Youtubeの動画で腰痛に効きそうなものをやってみる。ちょっとマシになったかも。
そもそも就寝時は仰向けよりも、横向きで寝たほうが良いようだ。今晩から試してみよう。

今日のノルマ分の掃除を終えてから、寒中見舞いを作成。
本日は自宅じゃないとできない作業を集中して終える日。

寒中見舞いをPCで作成し印刷してみると、自宅のレーザープリンタでは思った色がまったく出ないので、LAWSONでプリント。
写真部分が暗くなってしまったけれど、もうやり直す気力ないので、これでOKとする。
ハガキを送る切手代は、今は63円なのね。
私のイメージはいつまでも40円代なのだけれど、それはいつの時代なんだろう。

思った以上にここで時間を取られてしまい、お昼を食べたり洗い物したりしていると、気がつくと14時。
とりあえずコーヒーを淹れて、休憩。
図書館で借りてきたソン・ウォンビョンの「プリズム」を読み、読了する。最近、立て続けにこの人の小説を読んでいる。
日本とすごく近い感じのする韓国の社会と登場人物たち、でもそこはやっぱり別の国だ‥と思う線もあって、この不思議な距離感にハマっている。
1月の読了本は、再読本を含め全部で13冊。

くるみの散歩。
お天気も良いので今日は大崎公園まで歩く。
青い空に、子どもが筆を思うままに動かしてみたような雲が浮かんでいて、見ている私がではなく、雲そのものが気持ちよさそう。
この時期にしては暖かく、披露山邸宅街は静かで気持ちよく、なんだかんだと2時間も散歩してしまった。

洗濯物を畳んでいたら、18時前に夫が帰宅。
今日は確定申告にも手をつける予定だったし、フルーツレモンでジャムとレモンピールを作る予定だったが、どちらも手つかず。
家事をやりすぎてしまったのが今日の敗因だ。

卒業制作で作る予定のショップカードの紙のサンプルが届いたので、大体のあたりをつける。
明日には版下作ってオーダーしてしまおう。

過去の同時期

逗子日記:二〇二三年一月 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)

逗子日記:二〇二二年一月 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

この時期はどうも暖房代(電気代、ガス代)についての記載が多いが、今年はガス代がまだ1万ちょっと超えたぐらいで、電気代は1万円以下。
2022年に借りていた家は、建売の2階建てで夫が2階で仕事、私が1階で仕事とそれぞれ分かれていたのと、エアコン+グラファイトヒーターを両方の階で使っていたのも大きい要因だろう。

昨年の2023年は、今の平屋に越してきており、ガスファンヒーターを大家さんが貸してくれて、喜んで使っていたのと、浴室乾燥と浴室暖房を高い頻度で使い、ガス代がびっくりするほど上がった。
途中、電気ひざ掛けだけでなく、電気毛布を購入したことで朝一番に暖房器具をつけなくなったは多分大きいと思う。

私の場合、日中着物を着ていると空気が何層にもなって温かいので、居間ではこたつ、仕事部屋では電気ひざ掛けで十分というのもある。特に今年は着物を着ている頻度が高いのにプラスして、多分全体的に昨年より温かい気がする。
2022年の記事を読むと、まだ梅も咲いていないが今年は白梅がすでに三分咲きだ。

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