逗子日記:二〇二四年十一月 朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)

犬のトリミングサロンの方が8時前にくるみ(ミニチュア・シュナウザー・6歳)迎えに来るので、起きるなり着物に着替える。
普段の朝は、パジャマのままで朝食を食べ、仕事をある程度片付けてから、10時ぐらいにようやく着付けをするので、いつもに比べるとかなり早く化粧まで片付けた。

トリミングに送りだして、なかなか行けなかった近所のスーパーにまとめて食材を買い出しに出る。
その間に夫は家の掃除を終えて、都内のオフィスへ出勤したようだ。

飲食関係者と見られる方が、私の前にレジで並んでいて、同じ種類のホイップクリーム、クリームチーズ、オリーブオイルなどを大量に買っている。
今のレジは昔とちがって、レジを打つのではなくバーコードを通過させるタイプだから、同じものを買っても全部バーコードを通過させないとならないようだ。
以前ならホイップクリームを1つレジに打って、それが5個みたいな、掛け算で打てたが…。

昔のレジは打つのが早い人と遅い人がいて、ベテランと新人に差があったけれど、バーコードだと差が出にくいかもしれない。
人の出入りが激しいところでは、バーコードが良さそうだけれど、どっちが効率良いのかな〜などと考えながら、買い物終了。

買い物してきたものを自宅に置いて、図書館に予約の本を取りに行き、そのついでにご近所のカフェに。
このカフェは娘家族が常連で、外側のテラスでは犬もOKなのでちょくちょく来るが、一人でのんびり朝ごはんを食べ、コーヒーを飲んだのは初めて。
他所の人が作ってくれる朝ごはんとコーヒーを愉しみ、すっかり贅沢な気分になった。

図書館で予約していた「自炊者になるための26週」が、ようやく手元に。
読み終えたら購入してしまいたくなる本の香りがする。
最近はまず図書館で読んで、それから購入という流れが基本になりつつある。

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一方で、先日読み終えた「くらしのアナキズム」に、エイモス・チュツオーラの「やし酒飲み」に触れている箇所があり、本棚からもうかなりブックカバーの色があせてしまった本を取り出し、数ページめくると、冒頭から酒臭さを感じさせる文章があらわれ、そうそう、こうだった、こうだったと嬉しくなり、こちらも読み始めてしまっている。

こうして私の読書はまたこんがらがっていく。

トリミングから帰ってきたくるみはなんだか写真を撮るとかなり太ったような…。


夫がいうには、体重は変わっていないようだけれど、最近ハードな散歩がなくてゆるゆる歩くのばかりだから、筋肉が落ちたのかもとのこと。

昨晩は暴風雨のお天気だった。
庭に植木鉢の下に敷くラスチックの皿が落ちている。
我が家のものではないので、風で飛ばされてきたのかもしれない。一体どこから飛んできたのだろう。

今日は午前中は穏やかな晴れ。午後からは風速6メートル〜7メートルの風。
仕事に余裕がある間に、刺し子を進める。


強い風の音とアレクサからマウリツィオ・ポリーニの音楽が交互に聞こえてくる。
こんな日に外に出ないで音楽を聞きながら、のんびり刺し子をしているなんてかなり幸せだ。

夕方、暗くなってから夫帰宅。
このところ、随分と忙しそうだ。
私が仕事中なので、くるみと散歩ついでにご近所の犬OKのお店で1杯引っ掛けて帰宅。
ご近所からお土産にいただいたステーキ肉を焼いてくれて、晩ごはん。
最近、油もの食べる機会が少なかったせいか、美味しい。

私が食事を作る担当になってから、油ものが減っているので、夫は体重が下がっているとうるさい。
あたかも体重が下がりすぎて危険なようなことを言い出すので、ネットで調べてBMIを計算したら、夫の今の身長と体重だと、あと5kg痩せると適正体重だった。
痩せたら困るといいなが、太りたくないと私の買っておいた全粒粉パンを食べてしまったりする。
全粒粉のパンはマズいとうるさいので夫用に白いパンも買ってあるのになぁ…。

「ああ、面倒くさい!」と一言、大きな声で言えば3日ぐらいは静になるのはわかっているけれど、それも大人げないな‥と思って、黙っておく。
とはいえ、こんなのあと2日続いたら言っちゃうだろうな。

昨年同時期

逗子日記:二〇二三年十一月 朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)

不調続きだった昨年のこの時期。
やっぱりこの時期は気圧の乱高下が激しく、頭痛の方は漢方で抑えられるようになったがけれど、今も突然ものすごい眠気に襲われることはしばし。

昨年は自由な時間が多かったが、今はとにかく物理的に起き動かなくてははならない時間が一日のうちの大半。
以前から、頭とカラダの両方を使う仕事をしたいなと思っていたが、今は、7:3ぐらいでカラダを使う仕事のせいか、カラダの声を聞く暇がなく、逆に不調を感じないという‥良いんだか悪いんだか…みたいな感じ。

自分としては気持ちが元気な今のほうが、昨年よりずっと好ましい。

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