逗子日記:二〇二六年一月/二月 鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)

一月某日:ナルシソ・イエペス

夫は早朝から都内へ出勤、朝食にじゃがいものガレットを作ってくれた
私は粛々と事務仕事の片付けと家事を交互に
20分仕事して、10分休みというのを試みるがどうにもうまくいかない

10分間、何もせず、思考も停止して、ぼーっとするというのが難しい

音楽を聞くのが良いかもとAmazon Prime Musicで自分の好きなバロック音楽を探しているうちに、(多分バッハつながりで)ナルシソ・イエペスというスペイン人のギタリストの演奏にあたる

大人数の聴衆に向けてという演奏ではなく、親しい人のために弾いているように聞こえる重たさを感じない音楽をすっかり気に入り、休憩のたびにかける

退院後ずっと夫にごはんを作ってもらっている
夫のごはんはハレとケで言うと、私にとっては「ハレ」のご飯が多く、もっと粗食でないと私には少々重たい
今朝は土鍋で白米炊いて、味噌汁(大根の葉っぱと油揚げ)、ぬか漬けと親戚の贈ってくれた富山の蒲鉾切って昼食にする
貧乏性なのかこのぐらいで充分だ

お店でお正月から個展を開催する予定だったのだが、私の急病で個展が延期となり、お店再開の3月から再度個展を開くことになった

和室はその作品が並べられたままになっていて、不思議な静けさがある、立入禁止の空気感、緊張感

今日は画家の方が個展再開のために、一部の絵の額装を替えるということで、そちらの作品を引き取りにお店まできていただいた
お見舞いでいただいた元同僚からの金沢のお茶とお菓子お出しして、あれこれおしゃべり
久しぶりに対面で家族以外の人と話した気がする

郵便受けに可愛らしいクッキーが入っていて、どうも快気祝いの贈り物のようなのだが、困ったことにどなたがくださったのかわからない

いただいたクッキー
「くるみママさんへ」と書いてある
ちなみに逗子の親しい知り合いには「よしこさん」と下の名前で呼ばれているので、それ以外の犬のお散歩仲間の方ではないかと推測するが…

一月某日:期日前投票

身体をとにかく冷やさないようにとのことなので、昨日から朝一番は生姜紅茶を飲むようにしている
紅茶を飲みながら、図書館から借りてきた「スマホ時代の哲学 なぜ不安や退屈をスマホで埋めてしまうのか」を読む
サードプレイスの読書会に合いそうな本だな‥

朝起きたら、なんだか疲れが微妙に溜まっているような感じ、20分動いて10分休む+1時間以下の昼寝というのが習慣化できない
Geminiに相談するとそもそも事務処理のように頭を使う仕事が多いのもよくないらしい

とはいえ…、休むって本当難しいわ

今の状態は、単なる在宅勤務に近いので、そりゃ回復期に良い環境ではないはず、それでも以前に比較すると「かなりゆるい」から、休んだ気になっているが、それでは全然足りない

そもそもその以前が「相当無理」があるから、今回のようなことが起きているわけだから、以前よりかなり多くのものをあれこれ減らして暮らす習慣を身につける必要がある

期日前投票に出掛け、帰り道で初詣を済ます
それにしてもなぜ今この時期に解散して選挙なのか

諸外国との緊張は高まるばかりだし、物価は急速に上がっている、デフレが終わり物価が上がれば所得も上がり、生活が豊かになると言った話を聞いた気もするが、物価、株価、不動産だけ上がっている気がするのは気のせいだろうか?
あれ、アベノミクスの総括はいつ誰がやるんだろ?

選挙、神社、少し散歩‥と行く先が複数になると途端に疲れが増す、推奨されている昼寝をしようと30分ほど横になる

二月某日:ソーンダーズ先生の小説教室

ものすごい早さで1月が去っていった
毎年春ぐらいまでは、今年はなんだか時間が経つのがゆっくりだなぁ…と感じていて、夏から時間が経つのがあっという間だな…と感じるのだが

生姜紅茶で始まる朝
朝ごはんは玄米を土鍋で炊いて、お味噌汁はお昼の分まで用意しておく
昨晩、鍋に鰹節と昆布を入れて水出汁を用意しておいた
この水出汁に冷凍しておいたミクスきのこ(単にしめじ、まいたけ、エリンギをちぎってジップロックに入れてれいとうしておいたもの)を入れて味噌をといて完了
あとはかまぼことぬか漬け(今日はセロリと人参)にデザート(?)でみかん

夫は免許の更新で午前中はお出かけ
布団のシーツを交換してる際に、その下に引いてある敷きパッドが夏物なことに気づく、敷きパッド→シーツ→電気毛布を敷いているから気づかなかったようだ

ひょっとすると店が忙しくて気づいても放置していたのかもしれない
よく見れば掛け布団カバーも夏用のひんやりしたものだった、もうすぐ立春ではあるけれどまだまだ寒いので、冬物に替えた
忙しいとこういった季節ごとの家事が抜けてしまう、いや頭から抜けてなくても手を出す時間がない

朝と同じご飯をお昼も食べて、温かい陽射しの差す窓辺で刺し子の続きをする
今回は刺し子の手順書の読み間違えが多く、かなりオリジナルな順序で刺してしまっているので、随分と糸の無駄が出そうな気がする
刺し子をすると布巾は驚くほど丈夫になる、こういうことを思いつくのがすごい、暮らしの知恵というやつ

お天気も良く温かいので、くるみと庭に出る
くるみはボール遊び


私は「ソーンダーズ先生の小説教室 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること 」の続きを読む

この本めっぽう面白い
図書館で借りた本だが600ページ近くあって、読み終えられるのか微妙。
そして読了しても何度も読むたびに発見があるタイプの本、さすがフィルムアート社、すごいの出してくる

一口で説明するとソーンダーズ先生が、ロシアの短編小説をどのように書かれ、どのように読むかを細かく解説してくれる本なのだが、取り上げられている短編そのものも素晴らしいし、この解説を読むと、より深く深く短編が味わえるのがなんといっても楽しい

これを読んでも特に人生において、得になる知恵などは身につかないが、楽しめる人には人生が豊かになるというタイプの本
問題は、この本が楽しめるには相当に自分に余裕がないと無理なので、まずはそこまで自分を持っていけるかではないかと思う

二月某日:友遠方より来る、また楽しからずや

30代で一緒にコーチングを学んだ仲間が瀬戸内の美味しいものをあれこれ詰めた手土産持って、お見舞いにきてくれた

今回は実家の帰省ついでだし、逗子は京急が羽田空港まで直結しているから、そう大変でもないよ‥と言ってくれるが、いやいや大変ですよ、それ、本当に有難う

あれこれお互いの近況をおしゃべりする
コーチングでも感じるのだが組織に勤めていると、50代というのはセカンドキャリアへの移行を考えたり、試したりする時間にあてることが多いようだ
彼の場合は、かなりスキルが高く地方にそのような人材も少いから転職も難しくないだろう。
ハードスキルを活かして、60代以降は少しのんびりと‥と考えればスポットワークもかなり選べるだろうし、これまでの経歴のソフトスキルを活かした仕事もあれこれありそう

スポットワークというのは、ローカルエリアのほうが案外とあり、それがまた口コミで広がるのが面白い
安定的な会社で正社員というと圧倒的に都心に軍配が上がるが、子どもにお金のかかる時期さえ終われば、ライスワークよりもライフワーク・ライクワーク寄りににシフトする働き方がローカルは案外とやりやすいかもしれない
必要とされている場所で働けるし、良い仕事ができれば地域とのコミュニティとの関わりになるし

というような話をして、まぁ何より健康じゃないとね‥という結論にいたる

私は30代の時にコーチングスクールの大手2箇所でコーチングを学び、最初のスクールは今では懐かしい電話会議を使って学びだったので、ほとんど知り合いらしい知り合いはいないが、コーチングのノウハウはその時に身に着け、そこからプロコーチになった

その数年後に集合研修タイプのコーチングスクールを受講した
こちらはコーチングのノウハウや学びとしてはかなり微妙ではあったが、ここでのつながりは、50代の今になってもあり、たくさんの良縁をもらったと思っていて、人生の豊かさにつながっている

二月某日:ぼんやりDay

昨日は、友人が来るということで張り切ってあちこち掃除をしたり、友人が帰ったあともなんだかハイテンションになってしまって、あれこれ事務仕事を片付けてしまった

その反動が出たようで、どうも今日はぼんやりモード
まぁ、こういう日もある…のはいいんだが、昨日レベルでこうなってしまうということは、元々の毎日の過ごし方が10だとすると、6ぐらいまで落とさないと‥、結構厳しいぞ、これ

今朝ほど、誰にいただいたのかわからなかったクッキーを贈ってくださった方が判明
やっぱり犬のお散歩仲間の方で、こちらも「XXちゃんのママ」としか、知らず(「XXちゃん」は犬のお名前)、犬散歩仲間アルアルだっという想定通りのオチだった

「送り主わかったからもう食べていいよね?」と夫が言うので、「どうぞ」と答えたら、あっという間にほとんどなくなっていた
「くるみママさんへ」って書いてあったはずなんだけどなぁ…

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