逗子日記:二〇二三年五月 蛙始鳴 (かわずはじめてなく)

4時前起床。
風が強く、風の音が晩からずっと耳ざわりであまりよく眠れず。

ドクダミが小さな白い花をつけ始め、梅の実がどんどん大きくなってきた。あじさいも蕾が大きくなりつつある。

海岸方面にくるみ(ミニチュア・シュナウザー 5歳)と散歩に出るが、強風で砂が顔に当たり痛いので、海岸には入らないことに。
ご近所の家の軒先にはあちこちにウェットスーツがぶら下がっている。
これだけ風が強いと、波がほとんど立たない逗子海岸もサーフィンができるので朝イチにサーフィンに出た人が多いのだろう。

8時過ぎからポモドーロテクニックで、家事と仕事を切り替えながら過ごす。
仕事は、来週納品予定の事業計画書の作成。
世の中は書類仕事が嫌いな人が多いようで、この手のオーダーはどうにも途切れない。
自宅で仕事をするにはぴったりだから有り難い話ではあるけれど。

家事は、掃除・洗濯・料理の下ごしらえ。
合間合間に衣替えを少しずつ、ニットが干せる平らなネットを昨年買ったので家で洗えそうなものを少しずつ洗ったり、洗濯済みのものを入れ替える。
ついでに除湿剤の入れ替えも。
海岸近くに済むと、除湿機だけではとても無理であちこちに除湿剤をおいているので、Amazonで箱買いしている。

途中、今月から始まった仕事で30分ほどオンラインで打ち合わせ。
たった30分だけれど、英語なのでものすごく疲れる。
とはいえ、この仕事のため5月に入ってから毎日何かしら英語と接することになったので、だんだんと抵抗感は薄れてきた気もする。

明日の晩、帰宅予定の夫から、「今晩中に帰るかも〜」と連絡がくる。
ご飯は作ってくれなくていいから、大丈夫・・みたいなことが書いてあるが、「全然大丈夫じゃありません」・・という感じ。

私は急な予定変更がとても苦手で、はぁ~~っと大きなため息をつく。

2泊3日で定例化している出張が、出かける前から1泊2日だったと知らせれていたら大いに喜ぶが(多分…)、私のなかですっかり2泊3日で組んでいる予定だったので、そこを突然縮めてもらっても少しも嬉しくなれない。

夫は私が2泊出る予定が、突然切り上げて1泊になると嬉しい人だから、理解してもらうのは難しいだろう。

こういうスケジュール変更がとても苦手なところが、人と暮らすことや、組織に所属することに向いていない大きな理由の一つだ。

仕事については相手がお客様や部下の都合なら特に気にならないけれど(そういうものだと思っているので)、これが上司だったりすると、途端に「あんたさぁ・・・」と言いたくなってしまうのだ。
全部態度に出てしまうから、勤まるわけがない。

夫の連絡ですっかりモチベーションが下がってしまい、遅いお昼はカップ麺を食べ、ダラダラと寝そべりながら、図書館で借りてきた柚木麻子さんのエッセイを読んだり、正直不動産の新刊を読んだり、軽い読書をする。

夫が帰ってくるとなれば、今日のうちに家事を片付けて明日は一日図書館に引きこもって仕事と大学の課題を片付けようと思い立つ。
夫がいると、ある程度長い時間集中力のいるタスクに取組むのが難しく、1人であれば30分で終わることが、ちょくちょく中断されるので、倍の1時間で終わればまだマシということが多いのだ。

特に大学の勉強とか英語の仕事とか、苦手なものについてが集中力の欠如がひどい上に、来週はこれらがメインなのだ。事業計画書とか導入事例を書くとかは、慣れているし手順も見えているので、スーッと作業に入れるんだけれどなぁ。

ということで、明日やる予定だった家事を今日に回して片付けていく。

16時前に犬とお散歩。相変わらず風が強い。行き交うご近所の方との挨拶も「風がやみませんね」ばかりだ。
今日から暦の上では夏に入る「立夏」。風が強くても湿気を含んだ暑さがある。

予定変更の連絡でいろんなことが面倒くさくなってしまい、夜もメニューを変更してパスタだけで終わらせる。途中、夫から、やっぱり今日は帰れそうにない、振り回してスマン・・的な連絡がくる。

本当、振り回された・・という言葉がピタリとくるが、自分の家に帰りたいという夫に腹を立てるという融通の効かなさも申し訳ない。

気分転換に読みかけの「信仰の現代中国」を少し読む。
分厚いし、文字は二段組だし、とにかく進まないがそこがまたいい。
読書会でも取り上げてみたいが、全く人が集まらない予感しかない。

読んでいるうちに気分も回復してきたので、切のいいところで止めて、ハーブティを淹れて、今度はモリスの「小さな芸術」の続きを読む。

翻訳ということもあって、文章がやや硬く読みやすい本ではないのだけれど、共感することがとても多い。
美大に行かなきゃ、ウィリアム・モリスに興味も持つこともなかっただろう。大学の学びってこういうところが好きなのだ。
アンテナが高くなるというよりも、網が広がるイメージかな。

布団に入って、今度は「本屋で待つ」を読み、読了する。

夏葉社の本で、多分どこかの書評で見かけて大船の本屋さんで入手した本。
広島県庄原市の書店「ウィー東城店」の佐藤友則さんの話を聞いて、島田潤一郎さんがまとめた本。

著者の名前が二人になっていることで、私は途中から島田潤一郎さんの体験談だとなぜか思いこんで読んでしまっていたのだが、以前に読んだ「古くてあたらしい仕事」※と生い立ちの話が随分と違うぞ・・・と思って、調べてみたら佐藤さんの話だったというオチ。

「本屋で待つ」というタイトルが後からじんわりと効いてくる。
地方のショッピングモールにある大手の書店ではできない、本当の意味での地域密着。
地域の不便を解決する場所の中心が本屋であり、そこにはいろんな形の問題が持ち込まれ、それを解決していく形で商売になる。
とても良い本だった。

※ちなみに「古くてあたらしい仕事」はとても好きな本で、2021年度下期のベスト5にも選んでいる。

2021年下半期:読んだ本 ベスト5

昨年同時期

逗子日記:二〇二二年五月 蛙始鳴 (かわずはじめてなく)

Kindle端末については、何度か新しいものと交換したがどうにも不具合が止まらずで結局ストレスが溜まるので止めてしまった。
おかげでお風呂で本を読むという習慣もなくなり、小説の爆買いがなくなり、小説類は大半が図書館で借りるようになった。
今はKindleは主にiPadでデザイン関連の大型本と漫画多め。そして重たいので基本持ち歩かず、持ち歩くのは紙の本に戻りつつある。

紙の本を預かってくれる専門の業者にお願いするようになってから、また紙の本が増えているという本末転倒な話になりつつある。

結局、紙のほうが理解しやすく、書き込みもできる上に、装幀や文字組を見るのが好きなので、まぁしょうがない。最後は専門業者に連絡すれば全部処分してくれるので、と・・・思うと、安心して買えるようになってしまった。

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