逗子日記:二〇二三年六月 菖蒲華 (あやめはなさく)

今はまだ窓を開けて寝ていることが多く、それはそれで風が抜けて涼しいのだが、ときに急に暑く、急に寒くなるのでやっぱりそれで目が覚めてしまうことがある。
昨晩は今年初めてエアコンを除湿設定にして眠った。ぐっすり寝たという充足感がある。

眠りの質は高かったのだけれど、週末のスクーリングの疲れがどうも抜けない。
そもそもスクーリング前から、起きるたびに頭痛というのが続いていて、梅雨のせいなのか年齢なのか基本的に体調がよくない。
今朝は久しぶりに偏頭痛。レルパックスのお世話になりそうだ。
この調子の悪さが年齢のせいだとしたら、これがデフォルトみたいになってしまうのかも。
それならそれで早く慣れてしまいたい。

調子が悪いとはいえ、午前中のうちは結構動けて、昼過ぎから本格的に駄目になり、17時ぐらいからまたエネルギーが戻ってくるという感じ。
稼働できる時間が減っている。

そんなこともあって、群ようこさんの「ゆるい生活」を読み返している。

この本2021年下半期のベスト5にも入れてあり、これをきっかけに中医学の本をあれこれ読んだが結局漢方を服用するようなことはなく、なるほど面白いなで終わって居る。

2021年下半期:読んだ本 ベスト5

読んだ当時は何気に読み飛ばしていたけれど、この時点で50代の群ようこさんは漢方医にやることを減らせ‥と相当言われていた。やることは一日1つぐらいじゃないと駄目…と。
なるほど50代ってそういう歳なのね。
となると、私は仕事を今年随分と減らしたが、そこに家事と大学を増やしたのでトータルとしては全然減っていないのだな‥とよくわかる。

我が家の女性は、がんで亡くなった叔母以外みんなものすごく長生きなので、したくなくても長生きなのかな‥と漠然と思っており、自分の寿命とかあまり考えたことなかったけれど、全体に体質そのものが弱い私は70歳前後あたりが妥当かも‥とふと思う。
具体的な数字が浮かんだのはこれが初めてだ。
体力を気力で引っ張っているという自覚は若い頃からあるので、まぁ気力が続くのはそのぐらいだろうなとも思うと、わりと妥当な読みかもしれない。

朝食は塩昆布+梅干し+オリーブオイル+紫蘇+茗荷の全粒粉パスタ。
以前作ったときは、全く喜ばなかった夫が、これはスバラシイ!となぜか喜んでいる。夏だから体調に逢うのかな?

夫は仕事で都内に出かけていったので、私は週次レビューの続きをする。
時折、ご近所からおすそ分けしてもらったプラムを口に入れる。
庭で採れたというプラムは、市販のものよりずっと小さいけれど味は美味しい。

そういえばお裾分けでいただいたカーネーションもようやく咲きそう。
カーネーションってこんな時期に咲く花なのだろうか…という疑問は残るが。

昨日まで植木屋さんが入ってくれたので、表の庭も外からは見えない中庭もきれいに剪定されていて、気持ちがいい。

夏みかんの木に初めて実ができているのを見つけて驚いた。
昨年は1つも実をつけなかったから。
ご近所の人になぜか今年はやたらに梅の実ができた‥と話し、お裾分けをしたときに、2年に1回実がなる‥というのはよくあることだとと教えてもらったが、なとなると、夏みかんは今年ができる年なのかもしれない。

梅にも困ったが夏みかんなどもっと使い道がなくて困りそうだ。
しかもご近所に夏みかんの木がある家がやたらにあるのだ、この辺は。お裾分けもできなそう。

「ゆるい生活」にとにかくコマ目に休憩する。疲れてから休憩では駄目らしい。
ということで、今日はインストールしてあるJust Focusというアプリを使って、ポモドーロできっちり休む。

Just Focusについてはこの記事がわかりやすい
「Macアプリ『Just Focus』―“ポモドーロ・テクニック”用タイマーを使って作業効率アップ」

今までもこのアプリを使っていたのだが、休憩タイムはその前の25分間にやっていたことと別の作業をすればリフレッシュになり良いのだろうと解釈し、家事をしたりスマホいじったりしていたが、それでは全然休憩になっていないと、本を読んだことで認識を改め、意識してとにかくぼーっとすることにした。
五感を休めるという感じ。

5分でもそうしていると、鳥の声が聞こえたり、風が抜けるのを感じたりと気持ちがいいし、確かに休まる。
そして、これはアプリがないと私には無理だなとわかる。
作業に没頭して休憩を絶対に忘れてしまうのだ。
Just Focusがあると自分でアプリを止めない限りデスクトップが使えなくなるのがいい。

夜は外食するという約束になっているので、昼はおかゆを炊いてあっさりと。
最近、我が家の備え付けのガス代には、タイマーがついていてそれをセットしておけば、勝手に火が消えるというのがわかり、重宝している。
40分も火を入れておきたいおかゆには、まさにぴったり。
おかずは、漬けておいた青梅の醤油漬けと、キュウリと人参のぬか漬け。

食べ終わった頃に、夫が帰宅した。午後は自宅で仕事をするらしい。
ちょうど私は、エネルギーが切れてきたので、洗濯して掃除機かけてと頭を使わないで済む家事をする。

二槽式洗濯機を使っていると、寝具など一見汚れがよくわからないものも、洗っているところを蓋を開けて中を見ることができるのでよくわかる。
結構汚れているものだ。
ゴミ取りのネットを見ると、砂が結構混じっているので海が近いとなおさら汚れるのだと思う。どんなに落としたつもりでも、身体のどこかに砂は付いているのだろう。
もしかすると、その前の全自動の洗濯機の寿命が短かったのは、この砂のせいかもしれない。
洗濯物の量などを自動で判断するセンサー部分などは、なんとなくこの手のものに弱そうな気がする。

その点二層式は、何も自分で判断しない。
水の量も洗剤の量も洗濯時間も脱水時間もすすぎの時間も全部、こちらで決めてダイヤルをセットするだけだ。
シンギュラリティと無縁の世界だ。
機械とITはイコールじゃないんだよな‥などと考える。

夕方の犬の散歩は夫に任せて、30分ほど横になる。
この平屋の家は、風がよく抜ける設計になっているので、夏が過ごしやすい。夏のお昼寝がこれほど気持ちの良い家は初めてだ。

外食ということで、いくつか候補をピックアップしていたが、珍しく娘夫婦の店の予約に空きがあるようなので、そちらへ。
体調の良くない時期は、素材の良い美味しいものと燗酒が有り難い。
牡蠣の燻製やニベのカルパッチョ、めかぶのアヒージョなどあれこれ美味しいものを燗酒と一緒に。至福の時間。

昨年の同時期

逗子日記:二〇二二年六月 菖蒲華(あやめはなさく)

昨年のほうが暑くなるのが早かったらしい。
今年はまだ、さほど朝は暑くなく犬の散歩は夫が6時に出るのでなんとかなっている。
私の出番は7月からかな。それももう今週だ。
梅雨だというのに、それほど雨が降っていないのは今年も同じ。

この時期は誰が面倒見てもよかった下の孫は、今は警戒心も発達し、恐らく私に面倒をみられるのは嫌がるだろう。
上の孫は、私が知り合いの一人である程度には認識しているようで、逆に去年よりだいぶ対応が良くなった気がする。
上の孫も、来年の春は幼稚園だという話をお店でしてきて、時間が経つのは早いなぁとしみじみ思う。
きっと次は、「えー、もう小学校?」なんてなるのだろう。

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