逗子日記:二〇二四年一月 水泉動 (しみずあたたかをふくむ)

小寒に入ったら、はっきりと一段階寒くなった。
小寒前までは今年は暖冬だ…と、喜んでいたが、いやいややっぱり冬は寒いね…となっている。気温が急に下がったせいか、また手がガサガサしてきた。
寒さに慣れるとこれも少し落ち着くのな。

夫は早朝から千葉の奥の方まで仕事しに出かけていった。

顧問先から、オンラインミーティングをしたいと連絡がきてセットしておいたが、直前にキャンセルの申し入れがきて、取りやめに。
ここは連絡も突然で、キャンセルも突然が多い。
数年前なら、こういうのは失礼だと感じて、とても腹が立ったものだが、最近はあまり気にならない。忙しくて大変だね…ぐらいに同情気味ですらある
こちらも別に準備しておかなくてはならないタイプのミーティングではないので、実被害らしき被害もないしね。
今なら準備していて時間を使っていても、あまり怒らないかもな。
私は時間とタスクに追われてなければ、結構いい奴なんだよなぁ…と自画自賛(?)する、

仕事もなくなったので、ひたすら卒業制作と家事。
卒業制作はもう、あまり考える部分がなくなって、ひたすら手を動かすフェーズに入ってきたのでだいぶストレスがなくなった。

結局、最後は制作物の出来ではなくて、プレゼン力で押し切ってしまう形になるのだろう。
交渉力やらプレゼン力やらの力技で「説得する」のじゃなくて、デザインの力的なもので相手に自ら「納得する」形に持っていきたいと思って、大学でデザインを学んだが、結局得意なところから抜け出すところまでは行けずじまい。

大学で一番良かったのは、「手」を動かすことの楽しさがわかったことかな。
いろんなものを見ても、これどうやって作ったんだ?と考えるようになったり、家の中でなにか足りないものあっても、これ作れるのでは?と思うようになった。
そういう意味では前回の法学部より人生変わった気がする。(法学部で身についた法律の基礎と法的思考のおかげで仕事面はずいぶんと助かったが、人生でのものの見方が変わったというのはなかったような)

今日の読書は、午前中はお風呂で「欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア」の再読完了。
安っぽい日本語タイトルだが、中は難しい。
私たちは自分の中に欲しいものを見出すのではなく、近い他人が欲しいものを欲しがってしまうという話。
生き生きとしたわかりやすい例がたくさん出てくるのだが、ピーター・ティールやトニー・シェイといった有名な起業家の話は妙にわかりにくい。著者の立場ならもっと詳しいディテールを知っているだろうと思うのだが、あえてそこに触れないように書いているのかもしれない。

午後は芥川賞受賞作品の「おいしいごはんが食べられますように」を縁側で。
装丁が可愛らしく、暗いイメージのある芥川賞っぽくないなぁ…と読み始める。なんだかところどころにチラチラと暗いというか怖いものが隠されている感じがする

くるみと海散歩。
風が強くなるという話だったけれど、波が静かで今日は一日陽が射さなかった我が家よりも温かく感じるぐらいだ。

帰ったら、フルーツレモンが届いていた。
ご家族で八丈島に住み、フルーツレモン作りをしながら、リモートで夫の職場の仕事をしている方から。
昨年もいただいたが、苦みがなくて使いやすく美味しかった。美味しいのも有り難いのだが、我が家はご近所さんからしょっちゅう夫がお裾分けをいただくので、お裾分けの御礼ができるのも有り難い。

急遽夜の献立は、レモン鍋に変更へ。

昨年同時期

逗子日記:二〇二三年一月 水泉動 (しみずあたたかをふくむ)

一体型洗濯乾燥機を検討していたことなどすっかり忘れていた。
今や全自動洗濯機もいなくなり、2層式洗濯機となっている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 2020.09.26

    手作りと大学
  2. シンガポールとスペインのお土産

コメント

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。