逗子日記:二〇二三年二月 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

風の音が強く5時前に目が覚める。
前日の天気予報通り、この時間で14℃ぐらい気温があるようで、全く寒さを感じない。くるみ(ミニチュア・シュナウザー4歳)も布団の中ではなく、掛け布団の上で丸まって寝ている。

枕元にあるスマホで、Doit.imを見ながら今日のスケジュールを調整。
終わるとEvernoteを開いて、週末恒例のWeekly Review、スマホでできてしまう項目も複数あり、ダラダラしながらも結構進むところが良い。
といっても、スマホが寝室にあるのは夫が泊まりで不在のときだけ。

朝の家事をやりながら、ラジオでNHKの教育チャンネルを聞く。
(この家の台所はなぜかAMのNHKしかうまく周波数が合わず、常にNHK)
昨晩、ボリューム調整と周波数調整のダイヤルを間違え、たまたまラジオの周波数が教育チャンネルにあたり、ちょっと聞いていたら古事記の話をしており、これがなかなかおもしろかった。
昨日の続きなのか、今朝も古事記の話で、同性同士というのは敵になりがちというのが定番だとか、お姉さんと弟というのは、お姉さんが弟の庇護者になる話が多いだとか、兄と妹だと相姦になる話が多いとか、兄弟・姉妹の話は上の兄・姉が意地悪で弟・妹がいいやつで出世するというストーリーが多いとか(これは世界共通の話らしい)、「へぇー」となる話が多かった

Audibleだと、本を読む下準備みたいな感じで聞いているので、もう少し集中して聞けるタイミングでしか聞かないが、こちらはつけっぱなしのテレビみたいな感じでこれはこれで面白いかも。
古典とか歴史のように、もうちょっと知っておきたいことがあるが、今更系統立てて本を読むのも‥というものにちょうど良い感じかもしれないと、チラリと思うが、これまたスケジュールに組み込んだりするとややこしいので、台所にいるときに聞くぐらいがちょうどいいのだろう。

今日の逗子は、時間によっては風速10メートルという台風並みの風の強いお天気で、強風波浪注意報がバッチリ出ている。
朝食(トマトの味噌汁、白米、セロリのピクルス、ゆで卵)を食べ、くるみとお散歩に出る。波が高いだろうから海岸には近づかず、町中を散歩し、くるみの大好きな京急線を市役所前で眺めて帰宅。
どこかのお庭から沈丁花の香りが漂ってくる。

帰ってみると我が家の庭の梅も花が開いている。
玄関脇の白梅は盛りを過ぎたが、ほんのりピンクの庭の梅はこれから。昨年は蕾はつけたものの、なぜかほとんど開かず終わってしまいがっかりしたけれど、今年は昨年よりは咲いてくれそうだ。

爆弾低気圧が続いてるので、今日はおそらく大したことはできないだろう。
予めそう諦めているほうが、気分的には楽かもしれない。

洗い物とガス台の掃除をしながら、またラジオ。今度はアラビア語講座をやっている。
女性向けと男性向けで会話中の質問の文をちがうらしい。さらに、口語と文語のようなものがあるらしく、同じ内容でもその2つは聞いていると随分と違ったものに思え、さらにお国ごとにまた異なり、エジプトとシリアでは全然違うように聞こえ、同じ言葉とはまるで思えない。
どうやらとても奥の深い世界らしい。

マロングラッセのお供にコーヒーを淹れて、休憩。
図書館から借りてきてすっかり気に入ってしまった「文にあたる」の続きを読む。あまりに気に入って、次回の読書会の課題本にもした。
返却しなくてはならないので、もちろん購入予定。装丁もエディトリアルデザインもかなり好きなのでこれは紙かなと思い、書評を読んで気になっていた「書籍修繕という仕事: 刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる 」と合わせて、リアル書店に発注。

昨年同時期の日記を見てみると、健康診断を受けているようだ。
あれ?今年は健康診断どうするつもりだったっけ?そもそもハガキきてたかな。

逗子日記:二〇二二年二月 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

それにしても、今日は温かい。家の暖房器具を一つもつけていないし、何もしなくても仕事部屋は19℃もある。
しかし今日は例外で、明日からはまた最高気温も10℃台前半になるようだ。こういうのを繰り返してだんだん温かくなっていくのだろう。雑草もニョキニョキ生えてきて、そろそろ庭の手入れを毎日のタスクに入れないと。

週次レビューでタスクの整理とGTDでいうところのプロジェクトの整理をして、一週間分の家計簿をつける。
夫の仕事が忙しく、一緒に御飯を食べることが減り、さらに自宅での飲酒が私一人の時以外なくなって、食費が激減している。私一人ごはんだと、基本一汁一菜みたいな感じだから、夫が残しておいた食材で済んでしまうことが多く、そもそも買い物に行く回数も減っている。
夫の出張の際は、一泊につき2000円渡していて一時はこれが結構インパクトがあったのだが、お酒をやめたら出張増えても大したインパクトにならないようだ。

アルコールは外で呑むのと家で呑むのと同じものを飲んでも、3倍以上違うこと考えるといったい外で全部飲んだら幾らなんだろう‥と思うとちょっと恐ろしいかも。

買い物へ行かないと、現金精算が少ないので家計簿をつける時間もだいぶ減った。

夫が帰宅したので、夕方の犬の散歩は夫が担当し、その間に確定申告の作業を進め、読みかけの本を読む。
「ハッピークラシー――「幸せ」願望に支配される日常」は参考文献も日本語のものは読めるだけ読みたいぐらい今の関心事に合っている。
これまた読書会でも取り上げたいけれど、結構いい値段なので迷うところ。

今日、幸せはもはや副次的な目標でも、空虚な約束や一時のよろこびで人を釣って何かを買わせるためのキャッチフレーズでもない。それどころか、幸せそれ自体がその商品となり、もっと多くの幸せを個人に約束する市場の経済的主電源になっている
「ハッピークラシー――「幸せ」願望に支配される日常」P125

もう一冊の「「無知」の技法 不確実な世界を生き抜くための思考変革」も良い本だと思うが、間違えて先に読んでしまった続編の「「無為」の技法 エフォートレスな行動で、能力を最大化する」のほうが、私的には興味深かった。どちらの本も副題がイマイチで、やたらにコーチが出てくるところはちょっと閉口。

 後でネットで調べてみたら、以下の番組だったようだ。教育チャンネルではなく「ラジオ第二」というのが呼び方として正しそう。
「こころをよむ『古事記』神話から読む古代人の心(7)兄弟姉妹アマテラスとスサノヲ【出演】日本文学者 千葉大学名誉教授…三浦佑之」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 2023.11.02

    形見分け

コメント

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。